2007/02/13 「スパムは止められると思う。コンテンツベースフィルタを使うのが、その方法だ」。Lisp界では名の知れた大物ハッカーであるポール・グラハム氏(Paul Graham)は、2002年8月に公開した「A Plan for Spam」と題する論考の冒頭で、そう断言した。あれから4年が経過し、今もまだスパムはやっかいな問題だが、記者はいつかスパムは根絶できるものと思っている。 スパムの“メッセージ”を捕捉すればいい グラハム氏がスパムを止められると言った根拠は簡単だ。スパマーの目的は、受信者になにがしかのメッセージを伝えることだが、そうしたメッセージを機械的に捕捉すれば、メールボックスに入る前にスパムを事前に排除できるはずだからだ。あるレベルを超えてスパムが排除されるようになると、「100万通のうち100通が読まれて1人か2人が商品を購入すればいい」というスパム経済の前提が崩れ