4月6日、北極の氷が、近年急速に薄くなっていることが明らかに。写真はるワード・ハント棚氷。昨年9月撮影の提供写真(2009年 ロイター/Denis Sarrazin) [ロサンゼルス 6日 ロイター] 地球の温度変化にとって重要な構成要素である北極の氷が、近年急速に薄くなっていることが分かった。米航空宇宙局(NASA)の研究チームが6日に発表した。 海氷は毎年、夏に解け、再び凍るというパターンを繰り返すが、最新の衛星データから、現時点で、薄氷部分の割合が北極全体の約70%となり、1980─90年代の40%─50%に比べ割合が急速に多くなっていることが判明した。 また、ふた夏またはそれ以上解けることなく残った厚い氷の占める割合は、冬季における北極全体の氷の10%にも満たず、同30%─40%から減少した。2年前には、冬季の永続的な氷は20%以上残っていた。 NASAの氷雪専門科学者であ