ニュースを斬る 2007年を斬る: 「働く」って何だっけ? 世界に誇るべき日本人の労働観、その誇りと自信を取り戻せ [2/4] 2007年1月2日(火)09:00 日本人の人材観も独特です。「一隅を照らす、これ国の宝なり」と最澄は言った。役職が上だから偉い、下だからダメという感覚が日本人には欧米よりも薄いですよね。日本の経営者が好む名言に「千人の頭となる人物は、千人に頭を垂れることができなければならぬ」というのがあるんです。こういう謙虚さが日本的経営の思想の根底にあったはずなんです。 今、欧米的な労働観と日本的な労働観の狭間で混乱が生じています。給料、年収、役職、地位で報いるということはもっと徹底していくべきなんですが、それを突き詰めていったところに正解はないことに、本当は皆が薄々感づいているんじゃないんですか。社長に63億円なんてあり得ないわけですよ、日本では。今こそ、日本的経営と日本人