日帝強占期の歴史を研究してきた東京大学の外村大教授は、現安倍政権が徴用問題において強制性を希釈化しようとしている動きに対して「強制か否かを論じること自体、意味がない」と強調した。外村氏は「当時の朝鮮人には日本政策に従わない自由はなかった」と話した。今月1日、東京大学駒場キャンパスで外村教授に会った。 --太平洋戦争末期、朝鮮人労働者が急増した理由は何か。 「当時は日本国内全体の労働力が足りていなかった。戦争中だったし、国内でもさまざまな工事が進められた。炭鉱は肉体労働ができる人が必要だったが、労働力の供給源が朝鮮人、中国人しかいなかった。当時は少数の大規模炭鉱以外は機械化されたところがなかったため、人力に頼らなければならなかった」 --当時の炭鉱の労働環境はどうだったか。 「やくざ者が労務管理を担当することは珍しくなかった。人々が逃げたりすれば連れ戻してリンチを加えることがどの炭鉱でもほぼ