今年のニュースを神奈川新聞記者が回顧する「刻む2023」。第6回は今春に行われた統一地方選。現職の女性スキャンダルが投開票の直前に発覚した知事選や、議員のなり手不足が顕著だった県議選を振り返る。 今春に行われた統一地方選では、人口減少局面の到来を踏まえた対応のほか、新型コロナウイルス禍や物価高で傷んだ社会経済活動の立て直し策などが争点になった。県政担当の立場で印象深かった選挙戦や事象を振り返った。 4月9日に投開票された知事選は現職の黒岩祐治氏が4選を果たした。193万票余りを獲得し、得票率は67・6%に達した。数値上は「圧勝」と形容するにふさわしかった。 だが、その内実に空虚さを感じた県民は少なくなかったろう。誰よりも、黒岩氏自身が最も痛感したに違いない。 理由は明瞭だった。選挙戦終盤、週刊誌に黒岩氏にまつわる過去の不倫問題が掲載された。投開票の3日前に記者会見を開いて事実関係を認めた黒
