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ブックマーク / hachim.hateblo.jp (7)

  • 仙台スリバチ - はちまドボク

    先週の日曜日、とある学生コンペの審査をするために仙台の東北大学に行ってきた。せっかくの機会なので、個人的に延泊して翌日に市内散策したいと思っていたのだが、その行程は全く考えていなかった。このため、懇親会の席で仲良くなった東北大の学生に「仙台らしさが感じられて、あなたにとって魅力があって、有名ではないところ」という乱暴な問いを投げかけたところ、いくつか紹介してもらった。これらのポイントを巡ったわけだが、ことごとく僕のツボに入る風景であり、満足感とともに仙台を後にした。彼のセンスを信じて、当によかったな。 上の写真の場所では、すでに暗渠化されている広瀬川の支流が削ったスリバチ地形に、戸建て住宅が並んでいる。このような斜面はやはり「急傾斜地崩壊危険区域」に指定されているのだが、なんとも魅力的な高低差。特に素晴らしいのは、この上の段丘が超高層ビルを含めた比較的フラットな台地であること。この谷地形

    仙台スリバチ - はちまドボク
  • 空飛ぶ鉄道 - はちまドボク

    ついに念願を果たした。遅まきながら、年末にヴッパータール空中鉄道をたっぷり体験してきたのだ。湘南モノレールのWEBマガジン「ソラdeブラーン」の執筆陣としては、佐藤淳一さん、西村まさゆきさんに続く3人目ということになるだろうか。かつて佐藤さんより拙著『ヨーロッパのドボクを見に行こう』に寄稿していただいたこともあり、ずっと見に行かねばと思いつつもなかなか実現できなかったのだ。そのモヤモヤした感情が「ソラdeブラーン」の執筆によって爆発したってわけだ。 僕の訪問時は雨混じりの天候だったが、そんなことは全く関係なく乗車も鑑賞もしっかり堪能できた。くねくねしたヴッパー川の直上を、大きな音を立てて車両を左右に振りながら、ハイスピードで飛んでいく。なんて楽しいアトラクションなんだろう。湘南モノレールのようなアップダウンこそあまりないが、工場エリアを駆け抜けたりアウトバーンを飛び越えるなんてイベントもあ

    空飛ぶ鉄道 - はちまドボク
  • 私的ドボク大賞2017 - はちまドボク

    ドイツ旅行の最終日ではあるけれど、全く個人的な歳末恒例行事『私的ドボク大賞』を今年も実施しよう。これは、僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、僕が最も感激したものを選定し、僕が心の中で表彰するという、完全な自作自演で誰も共感できないアワードである。なんと、今回は9回目の開催だという。よく続けているよな、自分。 毎年ツイッターを用いてピックアップして、そこから最終選考の対象となる作品を絞り込む方式を採用している。その結果、今年のノミネート作品は以下の通りになった。 1: インターレース(シンガポール)、2: 熊城の復旧(熊)、3: 大橋ジャンクション(東京)、4: 曽木の滝分水路(鹿児島)、5: 勝浦のリアス海岸(千葉)、6: 石井樋(佐賀)、7: デ・レーケ導流堤(佐賀・福岡)、8: 中城城跡と中城城高原ホテル(沖縄)、9: 幻のつくば新交通システム(茨城)、10: チェーンブリ

    私的ドボク大賞2017 - はちまドボク
    Guro
    Guro 2018/01/01
  • 富士山型橋脚 - はちまドボク

    湘南モノレールには独特の形状の橋脚がある。まるで富士山を意識しているかのような二等辺三角形のフォルム。もちろん交差物件に起因する様々な制約から決定された形態だとは思うけど、結果的に湘南モノレールを紹介される際によくロケーションとして使われていることが興味深い。やはり個性的な特徴ってのは重要だよね。 この形態の変遷を少し調べようとしたのだけど、結論としてはあまりよくわからなかった。橋の架け替え工事をしているのだけど、どうも旧道の位置にそのまま新橋が整備されたらしい、一旦写真右側の仮橋を使っていたみたい。 いずれにしても原位置での架け替えは、既存の構造物の存在理由が継承されるので、腑に落ちながらとてもスッキリ見ることができるよね。正確なところまで調べきれていないところが悔しいけど。 まあいずれにしても、対象が多岐にわたるので下調べには時間がかかりすぎるよね。広域的全体的な案件は。まあつべこべ言

    富士山型橋脚 - はちまドボク
  • 単線モノレール - はちまドボク

    先日、湘南モノレールを体験してきた。乗るのも見るのもあまりにも楽しかったために、終点の「湘南江の島駅」まで行ったにもかかわらず、夏の海を体験することをすっかり忘れてしまった。 千葉都市モノレールと同様の軌道から車両を吊す「懸垂式」なのだが、街の中でのスケール感はまるで異なる印象を受けた。バス以上で電車以下という雰囲気のコンパクトさで、ちょうどよい感じ。もちろん、軌道の上に車両を載せる跨座式よりは大柄だけど。 その印象は、2車線かつ十分な歩道幅員がない道路の上空を、「単線」で通っていることに由来しているのだろうね。複線の千葉都市モノレールと比べると、橋脚が圧倒的に小さくおさまっているし、沿線の建物の軒先が近く感じる。すれ違いが駅部でしか行えないことから運行間隔などに制約があるのだろうけど、そのくらいがちょうどいいバランスなんじゃないかと思ったな。 それと、軌道の線形が単線だとスッキリきれいに

    単線モノレール - はちまドボク
  • 異次元に楽しむモノレール - はちまドボク

    たいへん光栄なことに、湘南モノレールのオフィシャルサイト「ソラdeブラーン」にちょっとした記事を書かせていただき、昨日より連載形式で公開がはじまった。 このサイトのキャッチフレーズは「湘南モノレールとその沿線を異次元に楽しむWEBサイト」なんだけど、これが当に異次元で楽しい。なにしろ、旅行ライターの宮田珠己さんがプロデュースしているのだ。少々一般的ではない方向に突き抜けた執筆陣が、それぞれ好き勝手に書きまくっているのだが、なんとも不思議な宮田ワールドでまとまっているのだ。テキストもそうだけど、イラストのゆるさも最高である。 2年前、宮田さんは拙著『ヨーロッパのドボクを見に行こう』について産経新聞に書評を書いてくださった。このことが僕をピックアップしたきっかけなんだと思うけど、なんでお読みいただけたのかはうっかり聞き忘れちゃった。今度お会いしたときに聞いてみよう。 今回の記事に伴う取材で撮

    異次元に楽しむモノレール - はちまドボク
  • 東京地下迷宮 - はちまドボク

    NHKで7月20日に放送された『ブラタモリ スペシャル』で、東京駅周辺の巨大地下空間が取り上げられた。濃度も深度もあるみっちりした内容で、視聴しているだけでワクワクドキドキした。 番組の企画を進めている段階で、スタッフのみなさんと半日かけてフィールドサーベイを行った。僕が面白いと思う地下スポットをぐるぐる巡り、あーでもないこーでもないと謎解きをしながら、じっくり地下散歩を楽しんだ。ネタは『東京人』(「住宅都市整理公団」別棟:東京人・特集「東京アンダーグラウンド」がお勧め!)だ。ここには、僕も二編書かせてもらっている。 放送に際して、サーベイ時に話し合った謎の一部を解いていただけたことが、当にうれしい。地下空間は外皮が認識できないばかりか、大人の事情に起因する謎も多いだけに、裏付け調査はたいへんだっただろうと推察する。それを上手くまとめられた番組制作スタッフのみなさんに敬意を表したい。特

    東京地下迷宮 - はちまドボク
    Guro
    Guro 2015/07/22
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