哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 本書は、そのものズバリのタイトルが示すとおり、ここ数年、著作権業界を大いに賑わせている「AIと著作権」について網羅的に分析した書籍である。 もっとも、「書籍」といっても、本書はいわゆる法律実務書ではなく、現在の学会を代表する研究者たちによる最新論文が収録された珠玉の論文集である。 本書には、上野達弘教授による「『AIと著作権』の過去・現在・未来」と題する序論(PartⅠ)に続き、PartⅡとして、「日本法における権利制限-著作権法30条の4を中心に」(愛知靖之)、「諸外国における情報解析規定と日本法」(上野達弘)、「アメリカにおけるフェア・ユース該当性」(奥邨弘司)というAIによる学習段階における侵害の成否に関する論文が、続くPartⅢには、AIによる生成段階における侵