自粛期間中に飛び込んできた超弩級のスクープ。1週間も経たないうちに辞任と謝罪で幕が下ろされた感がありますが、過去の話にしていいものではありません。取材先との関係をあらためて考えてみます。[編集部] ジャーナリストは現場で難問と向きあい、悩みながら情報を送り出しています。でも彼ら送り手だけで「報道(ジャーナリズム)」が成立するわけではありません。報道をめぐるジレンマに直面したとき、なにを考え、なにを優先するのか? あなたならどうするだろう。報道をとりかこむ場面も含めて考えてみたいと思います。 1:: 思考実験 「次の金曜の6時半すぎ、ぼくのマンションで、よろしく」 昼前、スマートフォンに届いたメッセージとともに、マージャン牌と殿様の絵文字が踊っていた。 殿様といえば、県警の捜査二課長のあだ名だ。メッセージの差出人は、ライバル新聞社のP記者。汚職や脱税、選挙違反など「二課モノ」とよばれる事件で
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