「韓国文学の中心にあるもの」(イースト・プレス)に続き、「本の栞にぶら下がる」(岩波書店)を上梓された斎藤真理子さん。今度の本は「黄色い本」にはじまって、林芙美子、鶴見俊輔、永山則夫など、韓国文学に止まらない読書家としての斎藤さんの語りが素晴らしく、紹介されている本すべてが読みたくなること請け合いです。そして、斎藤さんが超読書家たるゆえんは、編み物しながら読書する、しかも時には煙草を吸って、子育てもしながら、という橋本治さんもびっくりとのスタイルを持っていることです。 さてその超読書家たる斎藤さんが、ちょっと変わった読書会を始めます。まずは、斎藤さんによるその紹介文を掲載します! 人間が本を読んでいるとき、動物はそれをどう見ているんだろう。 そんなことをときどき思う。 『韓国文学の中心にあるもの』という本を書くために、 韓国と日本の小説をたくさん読んだ。 小説とは何て変な、不思議なものだろ