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temiは、施設内を自律走行しながら自動音声認識や自然言語処理などの技術によりユーザーとの音声対話が可能なパーソナルAIアシスタントロボット。これまでに小売・接客、医療・福祉、ビジネス、教育・研究、イベント・地域活動などでの利用実績がある。 今回の実証実験では、temiの自律移動や対話能力を活用し、利用者とスタッフのコミュニケーションを支援。図書館内における告知(おはなし会・イベントなどのアナウンス)、巡回(事前登録による館内巡回、閉館案内・声掛け)、案内(事前登録されたエリアへの誘導)に活用する。運営業務の効率化によって図書館スタッフがより創造的な業務に取り組む時間を拡大することで、利用者の満足度向上を図る。また、ロボット技術の導入により図書館が人々の新しい学びと体験を共有する中心的役割を果たすことを期待しているという。 実証実験はTRCが実証主体となり、導入に掛かるコストも同社が負担し
「管理職になりたくない」という社員が増えている。他の世代よりは管理職志向が強いZ世代だが、年々その割合は低下。管理職に魅力を感じなくなるのは、Z世代ならではの理由があるのか。「管理職になりたいような、そうでもないような」Z世代代表の若手社員が、本音を吐露する。(構成:小林暢子、写真:稲垣純也) 馬場千寛氏(以下、馬場):今回のお題は「Z世代とキャリア」です。まずはデータを見てみます。パーソル総合研究所の調査では、若手社員の2人に1人が、管理職になることに対して消極的です。積極的なのは3人に1人なので、管理職になりたくない割合の方が高くなっています。同期や年の近い先輩との間でも、「管理職になりたくない人が多い」という話題になることがあります。
茨城県石岡市は、図書館などを核とする公共施設と民間施設からなる施設の建設を予定している「いしおかイベント広場」について、事業可能性や事業手法などについて民間事業者から広く意見や提案を求めるサウンディング型の市場調査を実施する。参加受け付けは9月13日まで。調査に先立ち、9月20日に現地説明会を開催する。参加を希望する場合は、こちらも9月13日までに申し込む。なお、9月6日までサウンディングに関する質問も受け付け中だ。 いしおかイベント広場は、JR石岡駅の南西方向約800mの場所にある。製糸工場(神栄石岡工場)の跡地を市が購入し、イベント広場として開放しているもので面積は2万7478m2だ。市は、中心市街地活性化に資する展開を期待してこの土地を取得。駅周辺にホール中心の施設を建設し、イベント広場では図書館を核として民間施設も含めた複合施設の建設を検討しているところだ。2030年度中の供用開始
清瀬市は、清瀬駅南口地域に整備す児童館と図書館の複合施設や隣接する清瀬市立中央公園との一体的な再整備(〔仮称〕南部地域複合施設及び中央公園整備)を進めており、9月に着工、2026年2月にオープン予定だ。この整備計画の中で、多世代が楽しめるにぎわいの創出を目指し、鉄道車両を中央公園内に設置することを決定。複合施設や中央公園の工事と同時に、鉄道車両の搬入・内外装の改修を行い、公園のシンボルとして活用する。 整備地の所在地は清瀬市梅園一丁目で、敷地面積は中央図書館が約1879m2、中央公園が約1万5450m2。隈研吾建築都市設計事務所に基本設計と実施設計業務を委託した。整備地のほぼ中央に位置するオープンスペースに鉄道車両を設置する。設置するのは「夢空間」の車両のうち、ダイニングカーとラウンジカーの2両を連結したもの。現在は「三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷」(埼玉県三郷市)に設置されてお
経済の主体は製造業からサービス業に移り、人々の関心も経済から文化へ、あるいは心の豊かさに移りつつある。 一方で地域の各種文化施設のありようは、旧態依然のままで宝の持ち腐れも多い。文化施設とは例えば図書館、公民館、美術館、博物館、水族館や動物園、科学館、劇場などだ。こうした施設は老朽化、予算不足、人員削減などの影響で、文化を求める人々のニーズ増大に合わせた革新が起きていない。 もちろん、民営化等で設備が新しくなったり新企画で集客増ができたりした例もある。だが、指定管理者に管理運営を委ねて効率化を目指すものが多く、行って楽しい、見てわかりやすい施設の進化や発展につながっていない。 文化施設のあり方は役割別カテゴリーの整理から 文化施設に関する行政関係者の悩みは深い。特に施設の老朽化や来場者の減少など目に見える課題が掲げられる。しかし、例えばもともと地元民の思い出の場所として保存したはずの水車小
横浜市は老朽化した豊岡小学校(同市鶴見区)を図書館、保育園、区民活動センターなどと複合化した施設に官民連携手法により建て替える。このほど、2024年3月に公表した基本構想をもとに、施設規模・構成、配置計画案、事業スケジュール、整備手法などをまとめた「(仮称)豊岡町複合施設再編整備事業 事業計画(素案)」を公表した。現在、この素案に対する意見を募集している。受け付けは8月30日まで。市は、10月下旬頃を目途に策定・公表予定の「(仮称)豊岡町複合施設再編整備事業 事業計画」に、この意見募集で得た様々な市民の声を活かしたい考えだ。 豊岡小学校は、大正時代に鶴見区豊岡町の現在の場所に設置された。現在の学校施設は約65年間使用されており、老朽化が進んでいる状態だ。そこで、建て替えにより教育環境の向上を図るとともに、同小学校周辺にある鶴見図書館、鶴見保育園、つるみ区民活動センター、鶴見区地域子育て支援
東京都稲城市は、稲城市立中央図書館の管理運営についてサウンディング型市場調査を実施する。サウンディングへの参加申し込み期限は9月12日で、個別対話を9月25日・26日に行う。それに先立ち、希望者を対象とした説明会・現地見学会を8月5日に開催。会への参加申し込みは7月29日まで。サウンディングの結果は2025年2月中に公表予定だ。 稲城市では、市内各地に6館の図書館を設置している。現在、中央図書館はPFI事業で、分館については市直営で運営している。2026年7月に中央図書館のPFI事業期間が終了するため、今後の図書館運営について、中央図書館に分館を含めて検討している。 対象となっているのは、稲城市立中央図書館と第一図書館、第二図書館、第三図書館、第四図書館、城山体験学習館。中央図書館(向陽台四丁目6番地の18)は2006年7月開設、面積は3485m2。2023年度の来館者数は40万5558人
茨城県取手市は、取手駅西口に建設される「A街区再開発ビル」に、図書館と市民交流機能を併せもつ複合公共施設を整備する方針を決定した。現在の取手図書館を移転し、閲覧スペースにゆとりのある「滞在型図書館」とする。加えて、カフェ・オープンテラス、窓口・オープンステージ、音楽スタジオ・会議室、多目的ラウンジの合計5つの機能を複合させる。運営管理には指定管理者制度を導入する計画だ。施設のキャッチコピーは「あなたの居場所、私の居場所、取手駅前Library」。 再開発ビルは、2025年度までの予定で取手市が施行中の「取手駅北土地区画整理事業」による基盤整備後に建設する。地権者が再開発準備組合を設立し、大京と戸田建設を事業協力者に承認している。2024年度に都市計画決定、27年度に工事に着手し、29年の完成を目指す。 再開発ビルは、約200戸・25階建ての住宅棟と5階建ての非住宅棟から成る。このうち複合公
アカデミック・リソース・ガイド(arg)代表 岡本真氏に聞く 聞き手:黒田 隆明=日経BP 総合研究所、聞き手・構成:守山 久子=ライター2023.12.27 近年、公共施設の設計者選定方法として定着しているのが公募型プロポーザルだ。「設計案」を選ぶコンペ方式と異なり、設計に携わる「人」を設計体制や技術提案に基づいて選ぶ。時代の要請に沿った仕組みといえるが、新規参入者にとっての敷居の高さなど現状の課題は多い。図書館建築を中心に行政のプロポーザルを支援してきたアカデミック・リソース・ガイド(arg)代表CEOの岡本真氏は、プロポーザルの仕組みを見直すことが行政改革に結び付くと語る。 ――公共施設の設計者を選ぶ公募型プロポーザルで、これまで多くの自治体の支援をされていますね。 2018年以降、プロポーザルの企画・実施に関するアドバイザリーのような形で自治体のお手伝いをしています。私自身はこれま
検証結果によると、社会実験では大きな人流の変化が生まれた。実験前の2日間(8月24日・木曜日、26日・土曜日)では1日平均44人だったのが、社会実験実施日の9月9日・土曜日には455人と10倍近く増加した。期間中約1300人(推計)が来場し、リピーターも多くみられたという。来場者層としては、子ども連れの30代~40代の女性が3分の1を占めた。また、50代以上は1人での来場が4割程度と、他の層と比べて多い傾向にあった。 来場者調査では、72.7%が「今後も実施してほしい」、21.2%が「どちらかというと実施してほしい」と9割以上に高い評価を得た。好印象だった点については、「自由に過ごせる」(68.0%)、「居心地が良い」(40.7%)という回答が多かった。 長泉町は、国土交通省による「都市構造再編集中支援事業」(2020年~2024年の5カ年)の補助金を受け、下土狩駅周辺施設の改修を進めてい
北陸新幹線延伸を来年2024年春に控えたJR敦賀駅前に、2022年9月に福井県敦賀市の公設書店「ちえなみき」(正式名称はTSURUGA BOOKS & COMMONS ちえなみき)がオープンした。空間演出、選書、地域との交流など、ハード・ソフト両面でユニークな公民連携の取り組みを前後編に分けてお伝えする。前編では、ちえなみきのハード・ソフト面での特徴を、後編では公設書店をつくった経緯と事業スキームなどについてお伝えしていく(後編はこちら)。 JR敦賀駅前の複合施設、「otta」(オッタ、正式名称はTSURUGA POLT SQUARE「otta」)には、「ちえなみき」と名付けられた書店が入居している。敦賀市が整備した公設の書店だ。 敦賀市が公民連携で整備した複合施設「otta」全景。奥の背の高い建物はホテル。右手の建物は飲食棟。ちえなみきは、左手の複合棟の1階・2階の一角に入居している。ち
静岡県牧之原市は2023年5月13日、スーパーラック(牧之原市)が所有・運営する建物「ミルキーウェイスクエア」内に「子育て支援センター相良(愛称:あそぼっと)」を開設した。市内にあった旧「子育て支援センター相良」と「相良児童館」を移転・統合したもの。 ミルキーウェイスクエアには2021年4月から、牧之原市の市立図書館「図書交流館いこっと」が入居している(関連記事)。にぎわいのある建物に移転することで、子育て支援センターの利用促進を図る。 「ミルキーウェイスクエア」は、スーパーマーケットやドラッグストアなどがある「ミルキーウェイショッピングタウン」の一角に建つ平屋建ての施設だ。施設内には、図書交流館いこっとのほか、ボルダリングや卓球などのレクリエーション施設があり、ショッピングタウンの各店舗と共に地域の中心的なエリアを形成している。 移転・統合の背景は、相良児童館の建物が老朽化していたことと
――AIと著作権について詳しい福井健策弁護士のもとには、最近、生成AIに関する相談件数が増えているのではないでしょうか。また生成AIは一般企業にどんな影響を与えるでしょうか。 福井健策弁護士(以下、福井) 増えていますね。作品を持つ権利者、AI開発者、それに一般企業からも、生成AIの著作権問題についてどう考え、どう付き合ったらいいかというご相談が増えています。いわばコンテンツホルダー、開発者、ユーザーのすべてからご相談が寄せられるという状況です。 福井 健策(ふくい けんさく)氏。弁護士(日本・ニューヨーク州)/日本大学芸術学部・神戸大学大学院・iUほか 客員教授。1991年 東京大学法学部卒。1993年 弁護士登録(第二東京弁護士会)。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)、シンガポール国立大学リサーチスカラーなど経て、現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。
商店街にひとが集まらず、“シャッター街”と呼ばれるところがある。シャッター街が生まれた理由の一つに、高度成長期から続いた自家用車の普及があるだろう。大規模な駐車場があるショッピングモールのほうが、その地の商店街より利便性がいいと感じる人が増えたからだ。だが、これから迎える少子高齢化という新たな社会構造によって、その状況も変わっていくかもしれない。すでに、各地でシャッター街となってしまった商店街を復活させようとする、さまざまな取り組みも生まれている。その一つとして、公共施設である図書館を行政の力を借りずにまちのひとたちで運営する「私設公共」という取り組みを進めている、一般財団法人トリナス 代表理事の土肥潤也(どひ・じゅんや)さんに話を聞いた。 有料で本棚を借りて貸し出す私設図書館 図書館と聞くと、多くのひとが「公共施設」というイメージを持つだろう。だが、図書館には公共施設としてつくられたもの
秋田県湯沢市は、JR湯沢駅そばに複合施設を整備・運営する事業者を、公募型プロポーザル方式で募集する。1月20日に要項を公表した。企画提案書の提出期限は5月19日、7月上旬にヒアリングを行い、7月中旬に優先交渉権者を決定する。それに先立ち、2月20日・21日に民間事業者との直接対話を実施(参加申し込み1月30日まで)。募集要項などに対する質問、意見を3月3日まで受け付ける。 事業対象地は湯沢駅南東の市有地で、面積は合計約9960m2。事業者が施設の設計・建設・運営・維持管理を一括で行い、施設の所有・資金調達は市が行うDBO(Design Build Operate)方式を採用する。公共施設の機能は生涯学習・図書館・子育て支援・歴史資料展示・市民活動支援及びテナント(カフェなど)。ほか、事業者は任意提案で、対象地の一部購入または定期借地権による事業(余剰地活用事業)を営むことができる。民間施設
図書館は直営、指定管理者は連携サービスと施設全体の管理運営を想定 佐々木 恵美=ライター2023.01.23 大分県別府市は、2025年度中に開館予定の「新図書館等複合施設」(以下、複合施設)の管理運営について、サウンディング型市場調査を実施する。参加申し込みの締め切りは2023年2月3日で、提案資料を2月8日までに提出。個別対話を2月13~17日に行う。質問は1月25日まで受け付けている。調査の結果概要は3月1日以降に公表する。 複合施設のメインコンセプトは「ひとりひとりの暮らしと創造のよりどころへ」。図書館サービスをベースに、住民相互の交流の場となり、地域に暮らす一人ひとりの暮らしを豊かにする連携サービスが融合する新しい施設を目指す。中核となる図書館は行政による直営を、連携機能部分は指定管理者制度などの導入を検討している。連携機能について別府市は「教育、福祉、産業、およびカフェなどに関
藤沢市では、サウンディングについての実施説明会(現地見学会は予定なし)を1月18日に、個別対話を1月23日~2月28日に行う。説明会、個別対話への参加希望を含むエントリーシートの受付締め切りは1月13日。 生活・文化拠点再整備事業のビジョンは「ふじさわ MIRAI ファーム ~ここからはじまる未来への種まき~」と定めた。「なにかにチャレンジしたい人、これからを担う子どもたち、『まだ知らない新しい可能性』との出会いをみんなで応援」するというものだ。単に合築した「ハコモノ」の更新ではなく、エリア価値の向上に資する再整備を目指す。藤沢市では、ビジョンを実現するためのコンテンツ案を「エリア全般コンテンツ」「図書コンテンツ」「芸術コンテンツ 」「青少年コンテンツ」「歴史文化コンテンツ」「市民活動推進コンテンツ」の6カテゴリーに分類し、それぞれについて具体的な内容を例示している。 この事業では、各施設
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