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  • 記憶とバーチャルのベルリン(6) 2022年のベルリンと鷗外(前篇)|河野至恩

    100年目の鷗外と作品の「生き延びた生命」 1922年(大正11年)7月9日、森鷗外こと森林太郎はその生涯を終えた。この文章が公開予定の2022年7月は、そのちょうど100周年にあたる。 森鷗外といえば、小説、戯曲、詩の創作だけでなく、批評、翻訳など多岐にわたって活躍した、19世紀後半から20世紀前半の日文学を語るうえで欠かせない文学者である。また、文学だけでなく文化・社会に関する広範な言論活動を行い、さらには官僚として、陸軍軍医総監、帝室博物館総長兼図書頭などの要職を歴任するなど、明治・大正期の日社会に大きな足跡を残した。没後100年の今年は、文学館や大学などでその知的遺産を振り返る特別展示やシンポジウムが企画されており、鷗外の読者や鷗外を学ぶ人々にとって特別な1年となる。実は私も、この7月にベルリン・フンボルト大学で開催される鷗外没後100年の記念式典において、招待講演を行うことに

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