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ブックマーク / yab.yomiuri.co.jp (4)

  • パンデミック時代から考える学術情報流通と図書館情報学

    変化はゆるやかに? 突然に? 私がその変化に気づいたのは、2020年3月のことでした。研究者にとって馴染み深いGoogle Scholarの検索ボックスの下に「COVID-19に関する記事」という見出しと、12のリンクが表示されていたのです。 Google Scholarとは、インターネットに掲載された情報のうち、研究論文や図書などの学術情報に特化して検索できる学術情報検索サイトです。これを使って日々の研究活動を進めている研究者は少なくないでしょう。 私も含め、市民がよく目にする検索サイトGoogleには、先の見出しとリンクは紹介されていません。その名称をここに並べてみましょう。CDC、NEJM、JAMA、Lancet、Cell、BMJ、Nature、Science、Elsevier、Oxford、Wiley、medRxivの12個です。これらは医学や健康科学、保健衛生学の研究者や専門家、

    パンデミック時代から考える学術情報流通と図書館情報学
  • 検索時代の図書館-「隠れた情報」のさがし方:教育:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    「変わる」予言よりも「変える」提言を 世界最古といわれるアレキサンドリア図書館から2300年。図書館は情報革命の中で大きく変わりつつある。だが、少なくとも 大学は、「変わる」という傍観者的な見方に留まらず、図書館をどう「変える」かの提言者であるべきだろう。 知と情報の集約場所である「図書館力」の高低は大学力を象徴するからだ。 を持たずアクセス権を持ち始めた図書館 アレキサンドリア図書館の蔵書はパピルスだった。この何百年かは紙の時代が続いた。それがわずか数十年で電子に変わりつつある。単なる軽量化ではなく、リアルからバーチャルへの究極の転換だ。 図1は、中央大学図書館所蔵の紙の雑誌と電子ジャーナルタイトル数の割合だが、電子ジャーナルは半分を超えている。電子ブックも4分の1以上だ。130年にわたる蔵書を誇る図書館ですら、情報はバーチャルに取って代わられつつあるのだ。 IT時代は情報「技術

  • 文化・教育:オピニオン:教育×WASEDA ONLINE - 分類から検索へ――「指紋」から始まる新たな知のシステム?

    分類から検索へ――「指紋」から始まる新たな知のシステム? 橋 一径/早稲田大学文学学術院准教授 「検索」が学問のツールとして必要不可欠のものとなってから、どれくらいの年月が経つのだろう。図書館などのデータベースで目当ての著書や論文を検索するというのはもちろんのこと、全文がデジタル化されている論文や著作ならば、検索によって文の中のキーワードやフレーズにもたどり着くことができる。「検索」によらない調査では到底見つけることのできなかったような記述に出会うことも増えたし、調査の方法自体が、これまでとは根的に異なるものになろうとしているようにも思える。 学問だけに限られた話ではない。わからない言葉に出会えば、とりあえずブラウザの検索窓にその言葉を打ち込んでみるというのが、私を含めた多くの人の行動パターンとして、すっかり定着してしまっているようである。あるいはツイッターなどのSNSにおいては、友

    文化・教育:オピニオン:教育×WASEDA ONLINE - 分類から検索へ――「指紋」から始まる新たな知のシステム?
  • 教育×WASEDA ONLINE

    取り残される日の電子出版 -Kindle、iPadの衝撃- 永江 朗/早稲田大学文学学術院教授 いよいよ電子書籍の時代がはじまった 1月27日(現地時間)、米アップル社は新しい情報端末、iPadを発表した。大型のタッチパネル液晶を搭載した、いわばiPod touchの大型判である。モバイル・コンピューターとしても使えるが、出版界が注目するのは電子書籍リーダーとしての機能だ。iPodとiTunesが世界の音楽産業、そして人びとの音楽の聴き方を変えてしまったように、iPadが読書を変えるかもしれない。 アメリカではすでにアマゾン社の電子書籍リーダー、Kindleが普及しはじめている。米アマゾンのクリスマス商戦では、紙の書籍の売上を電子書籍のそれが追い抜いたと伝えられる。Kindleのほか、ソニーのReader、書店チェーン・バーンズ&ノーブルのnookなど数種類の電子書籍リーダーが販売さ

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