――前編では「男性が弱音を吐いても受け皿がない」という生きづらさについてお話いただきました。ほかにも、男性だからこそ起こりがちな問題はありますか? 福田さん:男性自身の問題としては「自分で自分のケアができない」ことも起こりがちだと思います。関心が低かったり、解像度が低かったり、ケアすることに喜びや心地よさを感じなかったり……理由は様々ですが。 田中さん:それはとても大きな問題だと思います。僕、男性用尿もれパッドの説明会に男性学の専門家として招かれたんですよ。尿もれって女性の問題としてよく聞くじゃないですか。でも、そもそも、男性もかなり尿もれするものらしいんです。 でも、対策しているのは現状女性ばかり。それっておかしな話で、下着が濡れたら不快なのは男女関係ないはずなんですよ。それなのに、男性は不快だと思っていない人が多い。ほっといたら乾くとか、きっとその程度の感覚なんです。 そう考えると、男
![男性の体は世間から大切にされないから、セルフケアが苦手なのかもしれない【社会学者・田中俊之×編集者・福田フクスケ対談/後編】 | yoi(ヨイ) - 体、心、性のウェルネスメディア](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b01c01139a6144b46928b78fb2830ab55e76a1fc/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fimg-yoi.hpplus.jp%2Fogp%2Fimage%2F53%2F53c250f2-6c7c-4859-9889-7370f8400c2f-1200x630.png)