香港出身の女子ゲーマーである私と、ゲームと日本との縁を語る「香港ガリ勉眼鏡っ娘ゲーマー」第5回は、大きな転機を迎える。先週の第4回では、やっとの思いでゲットした我が愛しの「パソちゃん」や中国語ゲームの名作「仙剣奇侠伝」「軒轅剣」の感動体験などを語った。そして最後に、ラベルに「同級生2」と書かれた20枚の3.5インチのフロッピーディスクを、クラスの男子に渡されて「このゲーム、すごく面白いからやってみな」と勧められたのだった。 香港の繁華街にある猥雑な市場。あらゆる品物が売っている。 PCゲームのインストールは一種の儀式だ。 実は当時、香港でも「同級生2」が有名だった。その内容を知る人は限られるが、日本では初めて男と女の垣根を超越して普遍的人気を獲得した美少女ゲームだということで、その名は香港まで遥々伝わっていた。好奇心もあるし、勧めてきた男子は普段から気が合う男友達なので、やってみようかとい