日本は“貧乏にわざわざ向かうのか? 「デジタルデバイド」という言葉は、日本ではネットやコンピューターを"使う人"と"使わない人"の断絶というような意味で使われがちである。しかし、この言葉は、本来、ネットやコンピューターを"使う人"と"使わない人"の間に生ずる"経済格差"のことまでを述べたものだ(NTIA=米国商務省電気通信情報局が1995年に公開した調査報告書)。ひとことでいえば、「デジタルを活用しないと人も国も貧乏になる」と言っている。 PISA(OECDの学習到達度調査)の結果について、2回にわたって紹介したが(日本の子供は賢いがコンピューターが使えない、OECD、PISAの結果をみると日本はもはや“オタク”ですらない)、日本の子供たちは世界的に見てもコピューターやネットを使っていない。以下は、数学・読解力・科学の成績の良かった国々とのコンピューターの接触度をグラフにしたものだ。利用度