鈴置 高史 韓国観察者 元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。 この著者の記事を見る
平壌の4・25文化会館前広場で07年10月2日、南北首脳会談のために訪朝した盧武鉉・韓国大統領夫妻(左)を出迎えた金正日・北朝鮮総書記=東亜日報提供 韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が死亡した。事故なのか、自殺なのかについて捜査が続いているが、つい1年余り前まで韓国の最高権力者だった盧氏は、多額の金品を後援者から受け取った容疑を抱えたまま非業の最期を遂げた。 韓国政治を、良くも悪くも分け隔てる存在だった金大中(キム・デジュン)大統領の後任を争う選挙で、盧氏は当時の与党・新千年民主党(現・民主党)の中でも前評判は高くなかった。しかし、公認を勝ち取り、一気に大統領の座を射止めることができたのは、古い政治に飽き飽きしていた国民の「変革」を求める思いが、かつてないほど強かったためだ。 盧氏の政治家としての信条は、国内外にある多くの対立の解消を目指すことだったが、直情型の政治スタイルはあち
【ワシントン=有元隆志】米政府機関の地名委員会(BGN)は30日、竹島(韓国名・独島)の帰属先について、「韓国」から「主権未指定」と変更した措置を撤回、再び帰属先を「韓国」に戻した。韓国政府からの強い働きかけを受けたホワイトハウスからの指示に基づく措置。 米国家安全保障会議(NSC)のワイルダー・アジア上級部長は30日、記者団に対し、「変更について、われわれの政策が変わった─と韓国民に受け止められたことを遺憾に思う」と語った。そのうえで「領土問題について、(どちらを支持するか)われわれの立場は示さない。韓国と日本が外交的に解決すべきと信じている」と述べ、中立を守る米政府の立場を強調した。 そもそもBGNが帰属先を変更したのは、領有権をめぐり日韓両国が対立している中、米政府の中立的な立場をより明確にするねらいがあったというが、今回の措置は韓国側の要求を全面的に受け入れた格好だ。
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