新しい古典派(あたらしいこてんは、英語: New classical economics)とは、1970年代に生まれたマクロ経済学の学派である。広い意味で新古典派経済学に分類される。 ケインジアンのマクロ経済学に対抗して、新しい古典派は完全に新古典派の枠組みの上に構築されている。特に、新しい古典派は精緻なミクロ的基礎づけ (microfoundation) の重要性を強調している。なお、ミクロ的基礎とは、ミクロ経済学でモデル化された個別の経済主体の行動を基礎にして、マクロ経済学のモデルを構築することである。その意味では、ケインジアンの経済分析にミクロ的基礎を与えることに努力してきたニュー・ケインジアンは、部分的にはこの新しい古典派に対応して発展してきたとも言える。 一部の仮定が、多くの新しい古典派のモデルでは共通のものになっている。まず、すべての個人(経済主体)が合理的(効用最大化行動を取