『パッチギ! LOVE&PEACE』60点(100点満点中) 2007年5月19日、シネカノン有楽町、渋谷アミューズCQNほか全国ロードショー公開 2007年/日本/127分/配給:シネカノン 反日ではない、これは反在日映画だ 井筒和幸監督といえば、かつては青春エンタテイメントの名手とのイメージが強かった。その後、紆余曲折を経て毒舌評論家としてお茶の間で人気となったのはご存知のとおり。しかし、拉致問題で北朝鮮を擁護するような発言をするなど、最近では朝鮮半島寄りの左翼映画人としても知られている。 その印象を強める原因ともなった前作『パッチギ!』(04年)では、在日少女と日本人青年のロミオとジュリエット的恋愛を描き、好評を得た。タイトルは朝鮮のことばで頭突きの意味。その言葉どおり迫力ある喧嘩シーンが見所のパワフルな青春ムービーだったが、その主人公一家の6年後を描く続編がこれだ。 ときは1974