来年夏の参院選での候補擁立の見送りを決める団体もあり、党の地盤沈下は深刻だ。 日本歯科医師会の政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連、堤直文会長)は18日、沖縄県歯科医師会顧問の高嶺明彦氏を自民党から参院比例選に立候補させる方針を撤回することを決めた。高嶺氏の擁立方針は8月に決まっていたが、18日の評議員会で擁立見送りの動議が提出され、出席者の半数を超える賛成で可決された。日歯連関係者によると、「野党から候補を擁立すれば、政策要望などが実現しにくくなる」という指摘が出たという。自民党は4月、日本医師連盟などの業界・団体の支援を受ける参院比例選の1次公認候補11人を決めており、日歯連とは2次公認に向けて調整を進めようとしていた。 候補擁立をまだ決めていない団体は複数ある。その一つ、全国農業協同組合中央会の政治団体「全国農業者農政運動組織連盟」の関係者は、「継続して自民党から出す方向だが、ぎりぎ