先週のテレ東のカンブリア宮殿でアニコムホールディングスという会社の創業者の小森伸昭さんという方が出ていた。この会社はペット保険という新しいジャンルの保険を開拓して急速に伸びている会社である。社長の小森氏は京都大学経済学部を卒業して東京海上に入ったエリートであるが、31歳で脱サラして会社を起こしたのである。 普通に考えるとずっと居れば将来を約束されていたにもかかわらず、茨の道を選んだわけだが、その理由が「保険会社はただ保険金を払うだけでいいのか、せっかく持っている事故などの情報を生かす方が、付加価値を生めるのではないか」と考えたことにある。 これまでの保険会社というのは、保険金を払っていさえすればいいとしか考えていない、つまり保険加入者である顧客のことなんて知らないでよくて、あわよくばできるだけ保険金を払わないですむことを考えていたわけである。それを、保険に入る人も保険金を払う保険会社も両者