筆ペン1本でなんでも生み出すことができる、“現代最強の絵師”と呼ばれる韓国の漫画家がいる。 キム・ジョンギが話題となったきっかけは、筆者の知る限りでは、2011年にソウル近郊で開催された「マンガフェス」でのライブ・ドローイングで4日間にわたって描き続けた映像だった。 その彼が、「東京コミコン2017」にてライブドローイングを行った。真っ白なキャンバスに、下書きなしで壮大なイラストが描かれる様には、会場を歩く人が思わず足を止めて目を奪われる。 現在も世界中からライブドローイングのオファーがひっきりなし。日本でも、今年だけで寺田克也さんとの画集出版、大友克洋トリビュート展でのライブドローイングなど、活動の場を広げている。 貴重な来日の機会に、キム・ジョンギが影響を受けた日本の漫画、そして、韓国漫画を取り巻く現状への懸念と期待について語った。 ※本稿は、2017年に「KAI-YOU.net」で配