イラスト評論「ネット絵学」プロジェクトを推進してきたイラストレーター・虎硬がおくる新連載「令和のネット絵学」。 今回は日本の美術教育について、受験生、大学生、そして教員と運営目線で、現状を分析する。 美大受験と言えば、近年では、美大生のリアルな姿を描いた漫画『ブルーピリオド』も話題になったが、コロナ禍で学生の数は減り、そしてまた増えてきている。東京藝大では実は、2024年度の志望者数は過去10年でも最多級となっている。 こういった現状を踏まえて、現場目線の分析を展開する。 目次高まる美大人気、その背景は?美大卒のクリエイター、実はこんなにいるそもそも美大ってなに? 美大原理主義とは?予備校なくして合格なし? お金に時間に、美大受験の高い壁大学教育は放置が基本 では「美大ってなんのために行くの?」『ブルーピリオド』が描いてみせた”泥臭い格好良さ”美大で学べるものの本質コロナ渦以降、フィジカル