その駄菓子屋は、通っていた小学校から歩いてもそう遠くないところにあった。 おばあちゃんが個人で経営している、町の駄菓子屋だった。 元号が昭和から平成に変わったころ。 小学校低学年~中学年のころだっただろうか。 放課後になると一度家に帰り、その駄菓子屋によく集まった。 おこづかいでもらった100円玉で、お店に並んでいるお菓子がいっぱい買えた。 マルカワのフーセンガム。 チューブに入ったゼリー。 フルーツ餅。 ココアシガレット。 ラムネ。 蒲焼さん太郎。 魚のすり身でつくったカツ。 などなど。あまり記憶にないのだが、うまい棒なんかも当時からあったかな。 おのおの駄菓子を買うと、それを持って近所の公園に遊びに行った。 その公園は、森の中にある、木がたくさん生えているところだった。確か。 公園ではかけっこをしたりドッジボールをしたり、いろいろ遊んだのだが、ある時、駄菓子を食べながら友達の一人が提案