2022年7月17日に、大分市にある口戸摩崖仏を訪ねました。 場所:大分県大分市口戸平野 座標値:33.1742897,131.5634003 七瀬川の左岸、高さ73mほどの丘陵地中腹 南面に「口戸摩崖仏(くちどまがいぶつ)」は彫られています。 摩崖仏は、高さ1.8m、奥行き1.4m、幅9mの岩窟に彫られています。鎌倉末期から室町時代に造られ、つくられた当時は岩窟に板戸がとりつけられていたと考えられています参照。 現在は、岩窟の前に鉄製の柵がとりつけられています。柵の入口を開け、岩のトンネルをくぐって岩窟へとつづく階段をのぼってゆきます。 石のトンネルと階段 石段を上から眺めたところ 岩窟から外を眺める 岩窟には3つの龕(がん)が彫られており、中央部には比売大神(ひめおおかみ)、岩窟に向かって右側には応神天皇(おうじんてんのう)、左側には神功皇后(じんぐうこうごう)が彫られています。 中央
2022年7月7日。「天の川を見てみたい」という、子どもと一緒に、夜空を見に、近場のできるだけ暗い場所へいってみました。薄曇りで月も出ていましたし、周囲からの町の灯りも明るいため、天の川どころか比較的明るい星をみることもできませんでした。 ただ、九州の北側に広がる響灘(ひびきなだ)沖合に漁火が並んでいました。とても美しく幻想的な風景でした。 F値を絞ったり、広げたりしていろいろな設定で漁火をとりました。一見したときの幻想的な感覚が写真のなかにこめられているなぁと感じるのは、F値を開いた1.8の設定でした。光が夜空いっぱいに広がっているように見えます。上の写真は、F値をめいっぱいに広げて1.8設定で、5.1秒間シャッターを開けて撮りました。 肉眼で星をみることはできませんでしたが、カメラではなんとか微弱な光をとらえることができました。撮った写真を拡大してみてみると、「こんなにもたくさんの星が
田川市宮尾町の春日神社境内に三基の庚申塔が、半円状にならべられています。独特な祀られかたです。円の中心から周囲の庚申塔をおがむような形になっているようです。 本殿にむかって左手側のクスノキの下に庚申塔は祀られています。 ①の庚申塔 場所:福岡県田川市宮尾町 座標値:33.6318474,130.7958221 おそらく庚申塔と思われる石塔です。というのも石塔の表面の文字は剥落しており、読み取ることができません。他の2基の庚申塔とともに「猿田彦大神」ときざまれていたと考えられます。庚申塔にむかって左側面にかろうじて「正月吉日」という文字が確認できました。 ②の庚申塔 場所:福岡県田川市宮尾町 座標値:33.631870,130.795823 猿田彦大神の文字塔です。庚申塔にむかって右側面に「文化十二年」の文字が見えます。文化十二年は、西暦1815年です。左側面に「十二月祥□」と刻まれているよ
『秋月街道をゆく(秋月街道ネットワークの会編)』P.50、「猪膝宿」の項目に「こづきの神様」という神様の名前がでてきます。「こづき」?とは聞きなれない言葉です。ちなみに、猪膝宿という地区は福岡県田川市猪国にあります。「こづきの神様」は福岡県田川市宮尾町という地区に祀られているそうです。 同書籍には”宮尾町や付近の人々が呼ぶ「こづきの神様」の小堂がある。直進すると春日神社に至り、岩戸神楽で有名である”と紹介されているだけなので、どういった神様なのかわかりません。 もしかしたら、この神様が祀られているお堂にいくと、案内板かなにかがあるかもしれないと思い、ひとまず現地を目指しました。 下の写真の道が「秋月街道」です。この路地は、メインの秋月街道から一部分岐して西方向へ約80mほど進んだ場所です。この路地は、メインの秋月街道から分岐して、「逆コの字型」をして、再びメインの秋月街道へと合流しています
大分県、国東町の鶴川という地区に地主神社があり、ここの境内に6基の庚申塔が一カ所に集められ、祀られています。今回は、庚申塔群に向かって、左から2番目の庚申塔をご紹介します。 場所:大分県国東市国東町鶴川 座標値:33.5593605,131.7357941 国東半島の庚申塔ではめずらしい、青面金剛の文字塔です。「青面金剛之塔」とだけ正面に刻まれており、庚申塔に向かって右側面に「享保二拾」という文字が確認できます。享保二十年は西暦1735年で、干支は乙卯(きのとう)です。 庚申塔に向かって左側面には「九月九日」と刻まれています。 小林幸弘氏の運営するホームページで、庚申塔の情報を確認してみます参照と、庚申講のメンバー名が七名刻まれているようです。
大分県、国東(くにさき)町の鶴川という地区に、地主神社があります。ここに庚申塔を探しにいったとき、神社のとなりに印象的な風景をみることができます。池のまんなかに石祠が祀られていて、その石祠にむかって石橋が架かっている景色です。 場所:大分県国東市国東町鶴川 座標値:33.559818,131.735887 周辺に案内板などはなく、「町史跡 古興導寺遺跡」という立札だけがたっています。国東市のホームページを拝読すると、以下のような文章が紹介されています参照。 空也京都に六波羅密寺建立後西海道に空也僧団として念仏の道を開いた。上陸地をお上がり崎と呼び、南下して杵築・山香に遊地する。 興導寺。空也廟、地主権現宮、院主坊等十坊の跡、空也池、経塚、お上り崎、空也木彫仏、旧釈迦堂、釈迦仏像等。 「空也」という僧が京都から国東半島の鶴川に上陸し、興導寺を開いたように読み取れますが、空也‐Wikipedi
3年ぶりに京都へ足を運ぶことができました。 毎年恒例にしていました京都旅行がコロナで2回流れ、その間、仕事場と自宅のお守りは返納することもなく、3年もの間、お世話になりっ放しです。 今回、パン激戦区の京都で紹介しますのは、『みっふぃーベーカリー』・・・。 他にも名店は数多くあるのですが、以前の記事で、ねこねこ食パンを取り上げました際、食パンの成形&スライス方法について記述しましたが、今回も同様の食パンを取り上げています。 www.santa-baking.work 【 目次 】 食パンの成形 みっふぃーベーカリー(祇園) みっふぃー食パン みっふぃーアンパン みっふぃーコルネ みっふぃーベーカリー(嵐山) みっふぃーあんドーナツ くまさんクリームパン 志津屋 寺社・観光地巡り 八坂神社 建仁寺 南禅寺 下鴨神社 渡月橋 食パンの成形 食パンは成形~焼成に食型を使用しますので、ガス抜きをして
大分県の国東半島(くにさきはんとう)の史跡をめぐり始めた当時、とても記憶に残った場所があります。山のなかにある細い道を車で走っていると、道路わきに石段をみつけました。車を降り、その石段をのぼってみると、四角形に掘られた岩窟に石仏が納められていました。 「こんなところに!」と思える場所に、ひっそりと石仏が祀られていることに驚いた記憶があります。あまり人がこなさそうな場所に祀られている石仏にもかかわらず、仏前には綺麗な生花がそなえられていました。 2022年から思い返すと、おそらく、もう10年以上も前のことです。しかし、妙に記憶に残り続けていました。もう一度いってみたいと思い続けていましたが、その場所がどこなのか、どんな石仏が祀られていたのかも細部まで覚えておらず、そのままになっていました。 昔の写真を見返していたとき、偶然にも、その石仏の写真を見つけることができました。しかも、当時、訪れたと
大分県杵築(きつき)市にある「田原若宮八幡社(たわらわかみやはちまんしゃ)」に、庚申塔が祀られていないか立ちよりました。境内には庚申塔はありませんでしたが、石造りの仁王像と、立派な国東(くにさき)塔、そして大きなイチョウの樹が鎮座していました。今回は、その立派なイチョウの樹をご紹介します。 場所:大分県杵築市大田永松 座標値:33.5161057,131.5605621 入口だけをみると、まるで神社ではなく寺院のようなたたずまいの田原若宮八幡神社です。山門をくぐると正面に拝殿、左手側に大イチョウが鎮座しています。 横に枝葉を広げて「どっしり」というよりも、縦に大きなのが特徴のイチョウです。 拝殿と比較すると、そのイチョウの樹の大きさがはっきりとわかります。 老イチョウによくみられる、大きなコブや乳柱はみあたりません。爬虫類のような皮膚感が、幹からじゅうぶんに感じられます。 樹高:18m 目
2022年4月2日、4月3日の二日間、大分県の国東(くにさき)半島に庚申塔をさがしにいっていました。今週は連日、国東半島の庚申塔をご紹介してきましたが、今回出会うことができた庚申塔は、今回の記事が最後となります。今回の庚申塔が祀られていた場所は、豊後高田市の田染(たしぶ)という地区です。 県道34号線、豊後高田安岐線沿いに「岩切堂」というお堂があります。県道34号線から道が分岐し、この岩切堂の前を通っています。これが旧道とおもわれます。下の写真は旧道を西方向をむいて撮ったものです。 県道34号線から東方向へ分岐する、道沿いに「相原川」が流れています。相原川沿いを走る道は、2022年4月時点では新しく舗装されており、庚申塔は旧道と新道との合流地点にまつられていました。 上の写真が新道を、東方向をむいて撮ったものです。 下の写真は、旧道と新道とが合流する地点にまつられる庚申塔を写したものです。
福岡県朝倉市の江川という場所。江川ダムにより堰き止められている小石原川(こいしわらがわ)が、湖になっている場所があります。「上秋月湖(かみあきづきこ)」です。 上秋月湖 この湖の北側のほとりに「高木神社」が鎮座します。神社境内に一基の庚申塔がまつられていました。 高木神社の拝殿 本殿に向かって右側に庚申塔がまつられる 場所:福岡県朝倉市江川 座標値:33.4693255,130.7473562 碑面:猿田彦大神 建立年月:享保十二未年 三月初三日 享保十二年の干支は「丁未(ひのとひつじ)」です。「三月初三日」の「初」と刻まれている文字は、なかなか読み取ることができまんでした。パソコンのIMEパッドで、刻まれている形そのままを真似して書くと、候補の文字として「初」という字が挙がってきました。これを見て「ああこの文字は『初』なんだ」と推測することができました。 「初三日」の部分を拡大した写真
十年以上も前、はじめて私が柳川をおとずれたときカーナビの広域地図を見ながら「水路のおおい場所だなあ」と感じたことを覚えています。どうしてこんなに水路が多いのか疑問に思いつつも調べることはなく過ぎました。 ただ、ずっと水路の多いこの街をゆっくりと歩いてみたいという想いと、どうして多くの水路がつくられているのかという疑問をもって、改めて柳川の町を、2022年2月11日に歩きました。 以下、当時撮った写真とともに、水路について調べた内容をズラズラとまとめてみたいと思います。 沖端 水天宮と沖端町 柳川市沖端町(33.1587639,130.3951874) 柳川市袋町 あめんぼセンター前 ◇◇◇◇◇ 町中に水路がはりめぐらされている福岡県 柳川(やながわ)市。柳川は一見すると水の豊富な地域のように思えますが、調べていくと、その逆で真水を得にくい地理的な特徴があるということを知りました。 柳川市に
先の記事でお知らせさせて頂きましたパンシンポジウム2021が、3月7日無事に終了しました。 www.santa-baking.work 私もなんとか講演を終えましたが、今回はそのリポートです。 【 目次 】 パンシンポジウム2021 プログラム 特別講演1 これはおいしい”ごはんパン” 特別講演2 国産小麦の美味しさの本質に迫る 対談 パン業界の現状とこれから 【講演2】 パンの香気特性からみた天然酵母の魅力 【講演3】 石川県特産品の発酵副材料としての特性評価 【講演4】 米粉パンの生地物性と澱粉特性の関係 【講演5】 温度測定の意味について考える ~ 食パンの焼成 【講演6】 グルテンフリー米粉パンの製パン性を向上させた米タンパク質分解物の同定 【講演7】 ブランチングエンザイム添加がパン物性に及ぼす影響 【講演1(接続トラブルで順序変更)】 鈴木 徹先生を偲んで(共
およそ3年前にスーパーマーケット・バローオリジナルの『ミミまでやわらかい食パン』(製造元:山崎製パン)の記事を掲載しました。 www.santa-baking.work ふと思ったのですが、その食パンがいまだに継続されて販売されているという事は、既にこの商品が定番商品として定着しているということでしょう、と。 今回は、過去記事を思い出しながら、この定番商品を再度紹介していこうと思います。 【 目次 】 バロー新瀬戸店 ミミまでやわらかい食パン(138円 税別) 外観 内相 風味・食感・食味 anopan の近況 桜もち丸 あとがき バロー新瀬戸店 バローは、岐阜県を拠点として、東海、甲信越、北陸、近畿に230以上の店舗を持つスーパーマーケットです。(2020年7月1日現在 236店舗) 残念ながら、全国展開といったわけではありません。 いつも見慣れたパンコーナーの棚ですが、見慣れていること
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