シネ・アミューズで、『靖国』を見る機会があった。評判になっているものなので、あまり見る気がしなかったのだが、友人に誘われ、また別の用事もあったので、出かける事にしたものだ。 映画を見終わっての私たちの会話。 「どうも少し長すぎるね」 「刈谷さん(靖国神社の刀鍛冶)はなかなかいいね。特にあの顔がいい。あれは、旧きよき日本人だな」 「それに対して、小泉純一郎は軽いね」 「一方、昭和天皇は、なかなか存在感あるね」 「でも、あのお話は空疎だな」 「それはしょうがないでしょ」 「あのアメリカ人(靖国の前で星条旗を掲げながら、小泉首相支持のプラカードを掲げている人)は、いかにもアメリカ人らしい。」 「いかにも、あの場とチグハグでね」 こんな取りとめもない会話をしながら、会場を出ようとしたら、隣にいた若い女性がわれわれの方を向いて、「劇場内で勝手な感想話しないで下さい」と言った。何とも面食らう話であるが