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ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (3)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 涙の理由

    NHKの 『プロフェッショナル 仕事の流儀』 ディレクター間一成さんと、 脳のお話をする。 間さんは、量子テレポテーション研究の 古澤明さんや、コンピュータのインターフェイス を研究している石井裕さん、辺境微生物学の 長沼毅さんと、番組に科学者が登場した 回を担当してきた。 だから、「入り込んだ」人だとは 思っていたが、ここまで「入り込んだ」 人とは知らなかった。 待ち合わせ場所に近づくと、間 さんがさっと何かをしまう。 「あれ、間さん、今しまったのは 何ですか!」 バックギャモンのだった。 501 Essential Backgammon Problems by Bill Robertie 「今、はまっているんですよ」 と間さん。 私はバックギャモンはやったことが ないから何も知らないが、 写真にサイコロがあるのが目に留まった。 「あれ、サイコロがある! ということは、 確率

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 銀色の弾丸

    菅原ますみさんにお目にかかる。 幼児の発達がご専門で、お茶の水女子大学 で教鞭をとられる菅原さん。 子どもの成長についての「当のこと」が、 世間では案外認知されないと嘆かれる。 どのような方法であれ、それ一つで 発達の問題が解決するというような 「銀色の弾丸」があるはずがない。 アメリカの認知発達の研究コミュニティ では、子どもの「可処分時間」を どのように様々な活動の間で分配するか、 その多様性こそが重視されていると 言う。 日では、モノカルチャー的な 議論が受け入れられがちだ。 百マス計算であれ、フラッシュカード であれ、 たった一つの方法で認知発達の 問題が一挙に解決されるはずがない。 「詰め込み教育」と「総合学習」 どちらが望ましいか? 答えは、「どちらもやるのが良い」 に決まっている。 コンピュータか自然の中の生の体験か、 という問いの立て方もしかり。 AかBかという問いに対

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 真摯にして曇りのない自己批評文

    それにしても、綱渡りの一日だった。 朝起きたとき、こりゃダメだ、と 思った。 やるべきことと時間の間尺が 合わない。 アポイントのどれかをさぼりたい気分に なった。 しかし、結局さぼらなかった。 移動しながら資料を読み、 タクシーの中でキーボードを打ちまくる。 自分でも奇跡ではないか! というような集中力で、気付いたら なんとかこなせていた。 こんな日もあるものだ。 午前、電通で研究会。 話を聞き、議論をしながら 手元はずっと動いている。 これは苦しい。苦しいが楽しい。 東京芸術大学。 大浦堂横のテーブルで 二件ミーティング。 ミーティングの合間に、 仕事を送信。 うーん、タイト。 やっとたどり着いた美術解剖学授業。 二つのことを考えたかった。 ひとつは、無限とか断絶とか、そういった どうしょうもないことを前にした 感情の働きについて。 芸術とは何か、ということを 考えたとき、どうするこ

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