三重県鳥羽市の鳥羽水族館が、国内の水族館で初めてネコ科の動物を飼う。名が「漁(すなど)る」に由来するスナドリネコのペア。欧州の動物園から輸入し、開館60周年を記念して21日にオープンする新ゾーンの目玉にしたい考えだ。 新ゾーン「奇跡の森」は広さ約500平方メートルで、水族館最上階の3階にできる。ワニやカエルなどがいた「森の水辺」を半年かけて改修し、森や水辺にすむ生き物を見せる「陸」の空間を作った。約60種類、700点を展示する。 スナドリネコはその一角に登場する。英語名はフィッシングキャットだ。野生種は東南アジアの湿地やマングローブの森などにすみ、泳ぎがうまく、魚やカニなどを捕食する。 展示は飼育研究部課長の三谷伸也さん(48)が提案し、「漁(すなど)る」の語源にひかれた仲野千里館長(61)が「親しまれる」と購入を決めた。欧州の動物園にいた雌雄のペアを昨年10月に輸入。雄は体長約60センチ
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