読書で心に安らぎを=避難所にミニ図書館−福島 読書で心に安らぎを=避難所にミニ図書館−福島 「読書で心に安らぎを」−。福島第1原発の事故で被災者が避難する福島県郡山市の複合施設「ビッグパレットふくしま」に図書館コーナーが設置されることになり、県立図書館の職員が5日、絵本やベストセラー小説など1000冊を運び込んだ。オープンを前に、子どもたちは一足早く棚に駆け寄り、本を品定めした。 避難者約1900人のほとんどは原発事故で避難指示が出ている同県富岡町と川内村の住民。県立図書館は「避難所にほっとできる時間と場所を提供したい」(遠藤豊主任司書)と開設を決めた。被災者の50代男性は「マンガ雑誌だけだったので、本はありがたい。心に余裕が生まれる」と歓迎。運営はボランティアが担い、子どもを対象にした読み聞かせ会も開くという。 県立図書館自体も地震で地下書庫の蔵書50万〜60万冊が散乱するなど再開の