「人間が教えなくても森羅万象の中からパターンを見つけ、世界を分類整理する」 機械学習のひとつの手法であり、ニューラル・ネットワークの進化形として登場したディープラーニングが注目されるのは、まさにこの点にあります。 データを分析し、その中に潜む規則性や関係性、すなわち「パターン」を見つけ出すことが機械学習のやろうとしていることです。それを使って、ものごとを分類整理し、推論や判断をおこなうための基準やルールを見つけ出します。 これまでの機械学習は、このパターンを見つけるために、どのような特徴に基づいてパターンを見つければいいのかといった着目点、すなわち「特徴量」を予め人間が決めていました。しかし、ディープラーニングには、その必要がありません。データを分析することで特徴量を自ら見つけ出すことができるのです。 例えば、ベテランの職人がものづくりをする現場を想像してください。私たちは、道具の使い方、