植物学者が突き止めたサツマイモの秘密 「天然」の植物にとっての「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」 (2) 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 「遺伝子組み換え作物=GMO」という言葉にどのようなイメージを抱くだろうか。 ハワイのパパイア産業を救ったウイルス抵抗性を持つパパイア。発展途上国の貧困児童の失明を防ぐと期待されたビタミンAを蓄積するゴールデンライス(黄金米)。巨大企業が開発した除草剤耐性を持つトウモロコシ。いずれも、様々な目的のために科学者たちによってつくられた外来DNAを持つ人工の作物である。しかし、実は、植物の遺伝子組み換え自体は、われわれ人間のあずかり知らぬ自然界で日常的に起こっている。 シリーズ第1回では、食卓に上る野菜の多くは突然変異体であり、人類の長い歴史の中、選抜改良され今日の姿となったことを、アブラナ科の野菜を例に解説した。第2回は、自然
この件. https://togetter.com/li/1274544 査読論文持ってないひとが責められるのはまあわかる(査読なし論文でも優れた論文というのは有り得るし,そういうのも業績として認められるべきではあろうが,このご時世ではまあ査読論文は持っといた方がいいよな……).でも英語論文を持ってないことが責められる理由になるのは本当に理解できない. 何度も繰り返すけど,フランスでもドイツでもロシアでもスペインでも,そしてたぶん中国や韓国でも,文系の研究業績の大半は自国語だから! 文系の研究業績が自国語で積み上げられるのは,世界標準だから! (インドやサハラ以南のアフリカ諸国のように長いこと西欧の植民地になってたり言語の数が多すぎたりして大学教育を英語でやっている国や,ツバルやナウルみたいに小さすぎて自国語のアカデミアが成立しない国を除く.そういう国がうらやましいと言うならもう何も言えな
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、免疫の働きを抑えるブレーキ役となる物質を発見し、がんに対して免疫が働くようにする新たな治療薬の開発などに貢献した京都大学特別教授の本庶佑さんが選ばれました。
日本人の死因のトップであるがん治療には、外科的手術や放射線治療、最後の手段として化学療法があるが、今この構図が大きく変わる可能性が出てきた。免疫を使ってがん細胞を攻撃する新たな免疫治療薬「抗PD-1抗体」が実用化されたからだ。世界に先駆けて実用化したのが関西の中堅製薬、小野薬品工業だ。画期的な免疫薬とは――。「オプジーボは革命的なクスリ」と高評価「がん研究、治療を変える革命的なクスリだ」。慶
7.3 地震の周期性と活動期・静穏期 長期的な地震発生の時系列については,よく周期性とか,活動期・静穏期ということが言われます. しかし,これらは,ある領域を特定し, しかも対象をある程度以上大きな地震に限った場合に語ることのできる現象であると考えられます. === 図7.10 日本列島周辺における最近114年間のM別地震回数の積算(宇津および気象庁カタログによる) === たとえば日本周辺の全域をとって, 最近114年間(1900〜2013年)におけるマグニチュード別の地震発生数の累積状況を調べてみると, 図7.10のようになります. M8以上の地震は1950年前後と2000年前後に集中しているように見えますが, 全体で7件しかないため,統計的な有意性を云々することはむつかしいでしょう. 一方,M7級以下では,どのマグニチュードレベルにおいても地震数積算の推移はほとんど直線的であって,
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
牙を失うアフリカ象 2016年、英国の高級紙である『タイムズ』や『インディペンデント』に、相次いで衝撃的な記事が載った。それは牙を持たないアフリカ象が増えているというものだ。 アフリカ象は、オスメスともに、インド象に比べて大きな牙を持つことが特徴とされていたが、その象徴とも言える牙を失った象が、地域によってはメスの98%を占めるまでに至っているという驚きのニュースであった。 これは密猟者の影響だという。象の密猟は、象牙が目的であるため、大きな牙を持った象は狙われやすい。逆に言えば、牙を持たない象は密猟の対象とならないために、生き延びて子孫を残しやすい。 この強力な「淘汰圧」の結果、過去の調査では、2~6%に過ぎなかった「牙を持たない象」が、優先的に増殖してしまったということらしい。また、牙を持った象でも、その平均サイズが100年前に比べて概ね半分になっていたことも、調査の結果、明らかとなっ
いま、中国の科学技術が急速に成長している。「科学技術強国」の建設を掲げてばく大な資金を研究につぎ込み、超大国・アメリカに迫ろうとしているのだ。これと対照的に、国際的な地位低下が指摘されている日本の科学技術。「科学技術立国」を標ぼうしながら、何がこの差を招いたのか。躍進を続ける中国の現実から目を背けてはならない。(科学文化部記者 横川浩士) 中国・上海から高速鉄道で1時間余り、江蘇省無錫市にある「国立スーパーコンピューターセンター」。ここに、中国が世界に誇る「神威・太湖之光」がある。 アメリカなどの専門家がまとめている計算能力の世界ランキングで、ことし6月までの4期2年、1位の座を保ってきたスーパーコンピューターだ。 高度な計算を伴う研究に欠かせず、各国が開発競争にしのぎを削っているスーパーコンピューター。最新のランキングでは、中国は上位500台のうち200台余りを占め、2位のアメリカを大き
京都大学が岡山県に建設を進めてきた国内最大の天体望遠鏡が完成し、17日、報道陣に公開されました。各国がより大型の望遠鏡を開発し、共同で利用する形が主流な中、自前の設備で自由な研究環境を実現しようと、研究者がみずから部品を開発して作り上げた異例の望遠鏡です。 天体観測をめぐっては、日本と欧米でおよそ1000億円をかけて、南米チリに建設した世界最大の電波望遠鏡「アルマ」をはじめ、より大型の望遠鏡を各国が建設、共同で利用する形が主流となっていますが、多くの研究者が使うため、割り当てられる観測時間が限定されるなど制約があるのが実情です。 このため、研究グループでは、より自由に観測できる環境を求め、限られた予算で高い性能の望遠鏡を作ろうと、部品をみずから開発しました。 望遠鏡の心臓部となる鏡は18枚の扇形の鏡が組み合わされていて、刀鍛冶で知られる岐阜県関市にベンチャー企業を設立して、地場の加工技術を
日本の新聞やインターネット上には、癌治療に関する記事や広告であふれています。その中には、新治療が発見されたとして研究論文の内容を紹介しているものや、販売している治療の効果を証明するために論文を引用していたりします。論文は科学的発見を証明するものですので、良く引用されて使われます。ただ、それらの記事や広告を見ていると、その論文の意味や価値を、本当に正しく理解しているのか疑問を抱くものも多々あります。 新治療を紹介する新聞記事では、かなり研究の初期段階にある治療をあたかもすでに効果が確認されたかのように書いていたりします。また、患者にとって大きな問題だと思うのは、イカサマ癌治療の広告です。本当は治療効果を明確に示している論文ではないものを引用して、治療効果があるように謳っていたりします。 一般の方は、研究論文が出ているということは効果がしっかりと科学的に証明されていて、信頼できる治療だと思いま
西日本を中心に広い地域を襲った平成30年7月豪雨は、200人を超える犠牲者を出した。その直後から続く連日の猛暑は被災地の復旧作業を困難にしており、熱中症による死亡者も各地で続出している。亡くなった方々に心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げる。 この頻発する異常気象に対して、SNSを眺めると、一方では「これだけのことが起きているのに、なぜ日本のメディアは地球温暖化(気候変動)のことをもっと言わないのか」という声が、他方では「こういうことがあると非科学的に何でも地球温暖化と結び付けて煽る人が出てきて困る」という声が聞こえてくる。いつもの構図だ。 筆者自身は、西日本豪雨に際していくつかのメディアからコメントを求められ、基本的には、「今回生じた気圧パターンを前提とするならば、地球温暖化による水蒸気の増加が豪雨を強化させたことは明らかである」こと、「地球温暖化が進
ここ数年で話題になり始めた新しい調理方法、「低温調理」をご存知だろうか。最近はラーメン屋のチャーシュー作りなどにも活用されている、肉の塊をジューシーなピンク色に仕上げるアレである。 沸騰状態の鍋で煮たり、油を引いたフライパンで焼いたりする調理に比べて、湯せんなどによって比較的低い温度で時間を掛けて熱を伝える低温調理は、独特の食感や瑞々しさが楽しめる画期的な方法。ただ、やっぱり怖いのが加熱不足による食中毒だ。 そこで低温調理に関する情報をブログやツイッター、インスタグラムで発信しているNickさんを友人宅で開かれた集まりに招いて、守るべき基本や美味しくするためのコツを、実際の調理を交えつつ伺ってきた。 Nickさんって誰? 豚肩ロースのレアチャーシュー 鶏モモ肉のオーブン焼き サーモンのミキュイ(半生) 美味しくて安全な加熱温度と時間とは 今回のレシピまとめ Nickさんって誰? まずNic
こんばんは。CODIV-19 感染拡大防止のための緊急事態宣言をきっかけに室内での運動を色々始めた筋トレ初心者の Nick です。 「(鍛え始めたし)追加栄養補給も必要かな」と思って飲み始めた粉の... Read More
眠気の正体は神経細胞の80種のたんぱく質群の変化であることを、筑波大などのグループがマウスの実験で突き止めた。このたんぱく質群は起きている間は「リン酸化」と呼ばれる現象が進み、眠ると元に戻る。この現象が神経細胞の疲弊と回復に関わっているらしい。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。 これまでも不眠状態にしたマウスの脳内物質の変化を調べる実験はあった。だが、得られた結果が、眠くなるためなのか、眠れないことのストレスによるものかの区別ができなかった。 同大国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史機構長らはストレスに関係なく遺伝的に睡眠時間が長いマウスを作製。このマウスと不眠状態にした通常マウスを比べ、眠気に関わる脳内物質の変化を調べた。その結果、80種のたんぱく質で、リン酸基が結合する「リン酸化」が進んでいることを見つけた。 この80種のうち69種はシ…
東西方向に走る有馬―高槻断層帯か、南北方向に走る生駒断層帯や上町断層帯か――。政府の地震調査委員会(委員長:平田直・東京大学地震研究所教授)は、2018年6月18日朝に起こった大阪府北部地震を受けて同日午後に臨時会合を開き、原因や今後の見通しなどを議論した。しかし、地震を引き起こした断層を特定する統一見解はまとまらなかった。気象庁によると、18日午前7時58分に発生したマグニチュード6.1の地
大雨の時期にいつ起きてもおかしくないのが土砂災害。中でも、特に大きな被害をもたらすおそれがあるのが「深層崩壊」です。そのリスクをつかむための最新の研究が、今、進められています。注目しているのは、土ではなく、山から流れ出す「水」。この「水」に徹底的にこだわった新たな手法で予測につなげようという研究の最前線を取材しました。(社会部記者 藤島新也) 6月中旬。私たちは、土砂災害の研究を長年続けている、鹿児島大学の地頭薗隆教授の調査に同行しました。 訪れたのは過去に何度も大きな土砂災害が起きている鹿児島県南大隅町。到着した地頭薗さんがまず向かったのは、「山の斜面」ではなく、集落の中を流れる「用水路」や山あいを流れる「渓流」でした。長靴姿の地頭薗さん。用水路などに入ると、そこに流れている「水」の観測を繰り返していきます。実は、地頭薗さん、こうした、山から湧き出る「水」に注目して、土砂災害のリスクを明
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く