たくさんの人たちが願っていた「高校女子野球の決勝を甲子園で」が、2021年8月、第103回夏の甲子園大会休養日に実現する(22日を予定)。長く女子の野球に冷淡だった日本高野連は、なぜこのタイミングで「女子も甲子園」を許可したのか。そしてこれからの課題は。 全国高等学校女子硬式野球連盟(以下女子高野連)と日本高野連(以下高野連)との交流の歴史、および関係者への取材から、その真相を探った(全3回の2回目/#1、#3へ)。 理念はしっかりしていても、先立つものがないのが女子高野連の悩みだった。スポンサーの介入を嫌った四津は、読売新聞社からの共催話も断ってしまうほど、企業とは距離を置いたからだ。そのため連盟の台所はいつも火の車。結局大会や連盟の運営費、参加校の遠征費など、すべて四津個人が払って大会を続けた。 「女子に硬球は危険だ」といって大会参加を断る学校が多いのも悩みの種だった。 「やっぱり高野
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