タグ

批判と農業に関するOSATOのブックマーク (73)

  • 肥料の危険性

    肥料の危険性(1996年7月) 岡弘司さんの講演より 農学部の大学院で遺伝子を専攻し、マスターを取得いたしました。品の 物流の研究をしたいと思い、生協にに勤め、共同購入とか野菜の産地直送、 商品開発や原料の買い付け、そして、販売などの仕事をしておりました。 「農薬」について少しお話しましょう。 「MRSA」は薬をかけても死なない細菌・抵抗菌の一種です。害虫の場合 は「抵抗性害虫」というのです。薬をかけても死なない、これは非常に深刻な 問題なのです。 たとえば害虫Aに効く殺虫剤Xを散布したとします。はじめはそれでほとんど 駆除できるのですが、害虫Aでも中には生き残るものもいます。その残った 害虫の間で繁殖を繰り返すうちに、ついにどの害虫Aに対しても、殺虫剤Xが 効かなくなるのです。これを「抵抗性の獲得」というのですが、こうなると殺虫剤 をどんどん強力にしなければなりません。 しかし追いか

  • WINEPブログ 福島県によるセシウム吸収抑制剤施肥試験: その誤った判定の例

    福島県が民間にセシウム吸収抑制用の資材を公募して、そのうちの3つが、無施肥区やカリ施肥区よりも有望であったと、マスコミに大々的に報じている。 http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/kenkyuukaihatu/gijyutsufukyuu/minkan/240517zenntai2data.pdf だがこの福島県による判定は全くの間違いである。 50年前の東大肥料学研究室の研究や、最近のアラビドプシス(しろいぬなずな)の分子生物学的研究や、福島県農試自身の昨年の水田の放射性セシウム汚染の調査結果から、カリウムイオンが植物のセシウム吸収抑制に一定程度効果的であることがすでにわかっている。 現在の植物栄養学ではセシウムイオンが根の細胞膜のカリウムイオンの吸収のトランスポーターを通るときにカリウムイオンと拮抗するばあいがあると考えられている。 だから、土

  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −無肥料農法は長続きしない− - バッタもん日記

    引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判を行います。我ながらよく飽きもせずに書き続けられるなぁ、と思いますが、一年以上温め続けたネタなので、いくらでも書けそうです。もう少し続けます。このシリーズの執筆は、私自身の農学のいい勉強になっております。 1.はじめに 「奇跡のリンゴ」は、農薬を使わないことに加えて、肥料を使わないことも売り文句となっております。厳密にはマメ科作物を植えて土壌に窒素を供給していることを明言しているのですから、これを「無肥料」と表現していいのかは大いに疑問です。もっとも、法的にも学術的にも「肥料」の定義は非常に難しいので、言った者勝ちの面はありますが。 今回は、肥料を使わない農業は可能なのか、ということを考えてみたいと思います。いきなり結論を述べてしまうと、「できない」に尽きます。肥料がなくても農業ができるのならば、なぜそもそもこの世に肥料という物が存在しているのでしょう

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −無肥料農法は長続きしない− - バッタもん日記
  • 『「奇跡のリンゴ」に関連した詐欺に注意しろ!!!』

    タイトルに「奇跡のリンゴ」を入れるだけでもアクセスが伸びる傾向にある。 それだけ、関心が高いのだろう。 これまで、「奇跡のリンゴ」については、間接的な取り上げ方しかしていなかったけれど、真剣に「奇跡のリンゴ」に関連して心配していることについて書いておこうと思います。間違った情報の流布が今後されると思われます。間違った情報の流布は、私達現場にいる者にとっても、木村さんご人にとっても、そして現場で有機栽培や無農薬栽培に取り組んでいる方にとっても不幸である。 私自身は木村秋則さんは、素晴らしい方だと思うし「奇跡のリンゴ」も感動ストーリーで素晴らしいものだと思うのですが、最大の問題は、それを利用して商売に結びつけようとしている方が多すぎるという点です。別に商売はいいとしても、「奇跡のリンゴ」をだしに使って間違った情報を植えつけながら商売に結びつけている方がいるという事実です。しかもそれに対して、

    『「奇跡のリンゴ」に関連した詐欺に注意しろ!!!』
    OSATO
    OSATO 2013/06/25
     紹介リンク先は皆必見。
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− - バッタもん日記

    1.はじめに 引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判です。 前回述べた通り、木村氏は数字を挙げて実証することに対して消極的な人物です。そして、宣伝に余念がない人物でもあります。実証性に欠ける人物が宣伝を行えばどうなるか。「印象操作」になるのは当然の結果です。事実、木村氏の主張は印象操作にあふれています。 ここで、今回の記事における「印象操作」という言葉の使い方を念のために説明しておきます。「お前のこの記事そのものが木村氏に対する印象操作ではないか」との批判を事前に封じるためです。 私はこの「印象操作」という言葉を、「客観的な根拠を示さずに自己を称賛する、あるいは自己と競合するものを批判することで、第三者に自己に有利な印象を抱くよう誘導する」という意味で用います。 2.検証 今回の検証のために用いた書籍は、「百姓が地球を救う 安全安心なへ“農業ルネサンス”(東邦出版)」です。この書籍は、タ

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− - バッタもん日記
    OSATO
    OSATO 2013/06/20
     農薬を忌避する人は今の農薬の事を知らないと聞きますが、まさにその通りだったのですね。
  • 書評『すごい畑のすごい土 無農薬・無肥料・自然栽培の生態学 (幻冬舎新書)』

    映画『奇跡のりんご』の公開に刺激され、さまざまな方たちが木村秋則さんの自然栽培、とくにりんご栽培や生産物の安全性などについて、さまざまな議論を提出しています。 わたしもtogetterで、焼き畑農業研究者からみた木村秋則さんの農業についてというものをすでにまとめたものがあるので、興味があるかたはごらんください。 さて、いろいろ見ていきますと、数年前話題になった時には気づかなかったりんご農家によるコメントなども発見し、大変興味深いものもありました。とくに工藤りんご園話題の“無農薬りんご”についてに掲載されている、放置園のりんご写真は非常に興味深いもので、なんらかの地形条件・水条件さえ整っていたら真に無農薬・無施肥でも「商品にならないようなりんご」ならば十分に再現可能であるという重要な例だと思います。 しかし工藤さんは木村さんの書籍を十分に読んでいないのか、重要な点を見落としているように思えま

    書評『すごい畑のすごい土 無農薬・無肥料・自然栽培の生態学 (幻冬舎新書)』
    OSATO
    OSATO 2013/06/18
     「移動のおともにと買った本書は実家に放置してきました。 」
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− - バッタもん日記

    1.はじめに 昨日、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されました。「無農薬無肥料栽培でのリンゴの栽培に成功した」と自称している、木村秋則という青森県のリンゴ農家の物語です。 その影響か、私のブログ記事にコメントが集まっております。1年以上前の記事だというのに。 この作品に対して言いたいことは山のようにあります。私に限らず、既に様々な方が疑問を呈しています。詳しくは、以下のサイトをご覧下さい。 無農薬・無肥料栽培への私見(木村りんご園) 話題の“無農薬りんご”について(工藤農園) スチュワーデスが見える席(日経bp Tech-On) 「奇跡のリンゴ」は、なぜ売れたのか〜「木村秋則」現象を追う〜(農業技術通信社) この「奇跡のリンゴ」に対する農学的な批判は後日行うとして、今回はなぜこの「奇跡のリンゴ」という物語が好評を博しているのかを考えたいと思います。ただし、「奇跡のリンゴ」が「無農薬・無肥料

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− - バッタもん日記
  • MOAという組織について - 地場・旬・自給

    小田原で有機農業をしていると、よくMOAの人に出会う。MOAとは岡田茂吉アソシエーションと言う宗教団体である。熱海に総部のようなものがあるから、当然この地域には、MOAの信者の方が多い。私はMOAの小田原産地支部の一員です。関わって、15年は経つだろう。しかし、宗教としてのMOAとは関わりがない。宗教としてのMOAに勧誘されたことも、例の手かざしとか言う宗教的治療についても、誘われたこともない。私は曹洞宗の僧侶である。MOAと宗教的に折り合える訳もない。産地支部の集まりでは、正月の何か宗教行事だと思うのだが、種を集めて、お払いだか、浄化だかをしてくれるという話があって、ビックリした。こう言うのが嫌いなのだ。では何故、これほど長く、MOAと関わってきたかといえば、とてもいい人が多いいからだったと思う。実は、へぇーあの人もそうなの。というぐらい、たくさんの方とかかわりを持った。しかし、皆さん

    MOAという組織について - 地場・旬・自給
    OSATO
    OSATO 2013/03/20
     「宗教臭い論理は安直に飛躍して、絶対的結論に到る。EM菌が嫌いに成ったのは、『ガンが治る』こう言う事を聞いたからだ。」
  • メディアは「放射性セシウムと米」についてやさしく、詳しく報道する責任がある

    冬虫夏草@いわき市遠野 @iwakitono 福島県などがまとめた「放射性セシウム濃度の高い米が発生する要因とその対策」http://t.co/l0DPT97q …をマスメディアが、広く知らせること、理解されることに、積極的に取り組んでいるかというと、残念なことに、そういう姿勢を感じる報道がみられない。>メディアと稲① 冬虫夏草@いわき市遠野 @iwakitono 新聞・テレビのマスメディアは、この2年間の福島県内の稲作、原発災害に立ち向かった生産者、研究者のトータルの成果を、詳しく、わかりやすく、繰り返し報道しなければならない理由がある。3・11後の1年間、23年産米をめぐる混迷した報道のあらましを振りかえればわかる。>メディアと稲② 冬虫夏草@いわき市遠野 @iwakitono 原発事故直後、原乳や野菜の出荷停止が相次ぐなか、福島県は3月25日(2011年)に、全県一律に農産物の作付け

    メディアは「放射性セシウムと米」についてやさしく、詳しく報道する責任がある
  • マスメディアは「放射能とコメ」について詳しく報道する責任がある: おこめつくり隊遠野

    福島県などがまとめた『放射性センウム濃度の高い米が発生する要因と対策について~要因解析調査と試験栽培等の結果の取りまとめ~(概要)』をマスメディアが、広く知らせること、理解されることに、積極的に取り組んでいるかというと、残念なことに、そういう姿勢を感じる報道がみられない。 新聞・テレビのマスメディアは、この2年間の県内の稲作、原発災害に立ち向かった生産者、研究者のトータルの成果を、詳しく、わかりやすく、繰り返し報道しなければならない理由がある。3・11後の1年間、23年産米をめぐる混迷した報道のあらましを振りかえればわかる。 原発事故直後、原乳や野菜の出荷停止が相次ぐなか、福島県は3月25日(2011年)に、全県一律に農産物の作付けを制限した。「対策検対のため」とするだけで解除の基準や「検討」の見通しなどの説明はなかった。生産者は作付けヘの不安を抱えながら、作業を控えてじっと待った。 福島

    マスメディアは「放射能とコメ」について詳しく報道する責任がある: おこめつくり隊遠野
  • 身土不二と健康問題 - とラねこ日誌

    (この記事はどらねこ日誌2009年3月18日掲載分に加筆・修正したものです) 身土不二の原則を守れば当に健康で病気知らずの生活を送れるのでしょうか?栄養学的視点を中心に考えてみたいと思います。生まれた土地で生産された穀物、野菜さえべていれば健康を維持できるのでしょうか? ■身土不二と風土病 ある地域に限局して流行を繰り返す病気のことを風土病と呼んでおります。この風土病にはべ物が原因で発生していたものも知られております。 【ミネラルと身土不二】 ヨウ素欠乏:ヨーロッパの山岳地帯では昔から甲状腺腫が風土病としてしられており、この甲状腺腫の原因はヨウ素欠乏である事が明らかになりました。これらの山岳地帯では土壌のヨウ素含量が少なく、その土地で採れたべ物だけでは十分なヨウ素を摂取できない事が発症の主な原因です。低ヨウ素土壌の地域住民においても海藻やヨウ素添加された塩を提供することで欠乏症を

    身土不二と健康問題 - とラねこ日誌
  • ベラルーシでのEMによる放射性セシウムの移行抑制試験について - アグリサイエンティストが行く

    以前のエントリーで福島県における各種資材によるセシウムの植物への移行抑制試験について取り上げた。その際、比嘉先生が他の資材での抑制効果との比較について考察せず、EMオーガアグリシステムの堆肥が対象区に対してセシウムの植物への以降量が少なかったことをもってEM資材は効果ありと判断されたことについて不備があることを指摘させていただいた。このような弱小ブログをご覧になっていなかったと思われるため、それに対する明確な反論はいまだに目にしないが、その代わりに次に挙げるような文章をいくつか発表しておられるようだ。 さて、今回比嘉先生が「甦れ!と健康と地球環境」で取り上げた試験はベラルーシ共和国国立放射線生物学研究所アレクサンダー・ニキティン氏によるチェルノブイリ汚染土壌等を用いたEM資材による麦類、レタスへの放射性セシウム移行抑制試験である。内容については、そこに書いてあることは多少簡略化されている

    ベラルーシでのEMによる放射性セシウムの移行抑制試験について - アグリサイエンティストが行く
    OSATO
    OSATO 2012/12/22
     私が抱いたのと同じ疑問が述べられてます。もう一つ挙げさせてもらえるなら、「十年以上研究してこれかい!」というツッコミも。いい加減微生物の同定ぐらい出来ててもいいのではないかと。
  • EMとその類似商品について、効果の検証が不確かな病虫害対策の宣伝にも注意して下さい - warbler’s diary

    前回の記事『EM(有用微生物群)の何が問題なのか』では、EMの効果の確認が不十分なまま用途がどんどん拡大されて宣伝されている状況について指摘しました。 EMやその類似商品には様々な動植物の病虫害に効果があるとも宣伝されています。その1つがリンゴ腐らん病です。リンゴ腐らん病は、枝や幹の傷口に子のう菌の1種であるValsa ceratospermaが感染して患部から樹が腐敗していく病気で、特に北海道や東北地方で発生が多いことが知られています。過去には明治後期から昭和初期にかけて大流行して産地の壊滅などもあった、りんご農家にとって深刻な病害です。この病原菌は胞子による空気感染によって広がることが知られています。樹木に腐らん病の病巣が広がると、切り倒さなければなりません。放置すると周囲への感染源ともなります。最近はりんご農家の高齢化や兼業化が進み、まめに病害対策を行いづらくなってきた背景もあり、リ

    EMとその類似商品について、効果の検証が不確かな病虫害対策の宣伝にも注意して下さい - warbler’s diary
    OSATO
    OSATO 2012/11/20
     行政や議員・マスコミ・大学教授など、EMに少しでも関わるとたちまち広告塔として利用されてしまうのですね。まあEMだけに限った事ではありませんが。
  • わが人生に悔いなし: 【2】「EM菌」は「ニセ科学」と主張する大槻義彦氏への反論

    OSATO
    OSATO 2012/11/18
     「「EM菌は放射能にも効果がある」と書いてありましたが、これは常識的に考えて「マユツバ」物かと思われます。」<常識的に判断する人もいるから、やはり大槻教授の批判の仕方は考えものですね。逆効果。
  • EMと呼ばれる有益な菌を使って色んな事を魔法みたいにやっちゃおうと叫ぶ人が近所にいて、なんともビミョウです。…

    EMと呼ばれる有益な菌を使って色んな事を魔法みたいにやっちゃおうと叫ぶ人が近所にいて、なんともビミョウです。 私の勘ではマイナスイオンみたいなもんで嘘っぱちだと思うのですが、・・・。 たとえばEMボカシは二重盲検法のようなある程度確かな方法でその効果って確かめられているんでしょうか?

    OSATO
    OSATO 2012/11/02
     『この回答がすごい』w
  • EMと北朝鮮 - 新小児科医のつぶやき

    EM側のソース EMの成功事例で広く喧伝されているのが北朝鮮です。まずEM研究機構の海外展開の冒頭例に紹介されており、 特に1996年に導入が始まった朝鮮民主主義人民共和国では、全国128ヶ所にEM工場が建設され、約90万ヘクタールの農地でEM技術が活用されています。また、2000年10月には、首都平壌で「EM技術と自然農法に関する国際会議」が開催され、世界20カ国からEM関係者が集い、EM技術の国家的普及モデルとなっています。 2009.10.20に窪田光治氏が書かれた七つの封印に引用されている『「蘇る未来」2000年初版 サンマーク出版 比嘉照夫 琉球大学教授 著 副題−−EM技術が21世紀を変える』の「プロローグ−微生物が地球環境を大きくかえている」を孫引きしておきます。 EMが導き出すシントロピーの世界とはどんなものか。たとえば農業は近い将来、種をまくだけで、あとは何もしないで収

    EMと北朝鮮 - 新小児科医のつぶやき
    OSATO
    OSATO 2012/10/30
     そしてクラクラ。まわって まわって まわって まわる~~♪
  • EM(有用微生物群)の何が問題なのか - warbler’s diary

    朝日新聞WEBRONZA 2012年09月12日に掲載された私の記事の転載です。 http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2012091000003.html?iref=webronza ***** 前回の記事で取り上げたEM(有用微生物群)について、EMの提唱者である比嘉氏は、EMは「科学的検証はまったく必要なく、各試験研究機関もEM研究機構の同意なしには、勝手に試験をして、その効果を判定する権限もありません」(http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru62.html)と主張しています。 この比嘉氏の主張の通り、第三者による効果の確認が不十分なまま、多目的な用途でその効果が宣伝されて広められている状況があります。 ■宣伝されているEMの用途例 ◆EMぼかし:EMで作った有機肥料で、

    EM(有用微生物群)の何が問題なのか - warbler’s diary
    OSATO
    OSATO 2012/09/27
     環境教育へのEMの浸透はかなり問題があります。いずれ私も何か言うかも。
  • EM菌と放射能 - Skeptic's Wiki

    東日大震災・デマ・風評被害・陰謀論 震災に便乗するトンデモ EM菌と放射能 EM菌(有用微生物群)も参照。 「放射性物質除去に使用広まるEM、科学的根拠に疑問の声続出でも、公的資金投入の恐れ?」 2014.11.12, 六木博之/フリーライター, Business Journal ある微生物資材を土壌にまくだけで「放射性物質が除去できる」と主張する人たちがいる。現在、環境大臣政務官を務める高橋比奈子・衆議院議員(自由民主党)も、そうした主張を繰り返してきた一人だ。 その高橋議員の発言に対して疑問の声が上がった。今年10月31日の衆議院環境委員会で、大熊利昭・衆議院議員(維新の党)がその真意を問いただしている。 高橋議員は、衆議院議員に当選する前の2012年7月、かわさきFMで放送された番組において、EMと呼ばれる微生物資材を散布した岩手県内の施設では、土壌から放射性物質が検出されても、

  • EMで作物の放射性セシウムの吸収を低減できるか? - warbler’s diary

    ※朝日新聞WEBRONZAに2012年8月24日に掲載された記事から、一部加筆修正して転載。 環境に良い、体にも良い、さらには放射性物質の放射能まで消してしまう、そんな魔法のような菌が宣伝され、広まっています。琉球大学名誉教授(現・名桜大学教授)の比嘉照夫氏が提唱している微生物の集合体のEM(有用微生物群)です。 元々は土壌改良のために開発された菌でしたが、まくと悪臭が消え、生ゴミが肥料に変わり、糞尿処理も促進でき、ダンゴにして河川に投げ込むと水質改善にもなるなど、様々な効果がうたわれるようになりました。その万能ぶりや比嘉氏が「EMの効果は重力波によるもの」などと説明していることなどにより、一部学者などから「ニセ科学なのではないか」といった疑問も出されています。 最近では、EMには、土壌内の放射性物質が農作物へと移行することを妨げる効果があることが実証されたと、EM情報室が宣伝をしています

    EMで作物の放射性セシウムの吸収を低減できるか? - warbler’s diary
    OSATO
    OSATO 2012/09/08
     実験デザインは大事ですね。
  • 比嘉照夫の特大ブーメラン - バッタもん日記

    先日EM資材に農地の放射性物質を減らす効果がないことを書きましたが、予想通り信者のみならず親玉である琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏が結果を強引に曲解して自信たっぷりにEM資材の効果を喧伝しています。 比嘉照夫氏の緊急提言 甦れ!と健康と地球環境 この文章中で、いくつか見過ごせない点があります。 「EM発酵標準堆肥の量について、多すぎるのではないかという素人の批判もあるが」と書いています。私も多過ぎると思います。土壌・作物の種類などの条件により投入する堆肥の量は変動しますが、堆肥の成分から考えると、投入量は明らかに過剰です。 参考: 肥効調節型肥料を用いたキャベツの全量基肥畦内局所施肥技術(岩手県) 諫早湾干拓における年内どり秋冬ハクサイ並びに冬キャベツに対する窒素肥料削減法(長崎県) 診断施肥と被覆肥料を組み合わせた、コマツナ、ホウレンソウの硝酸塩低減化技術(埼玉県) 堆肥の肥料的効果を考

    比嘉照夫の特大ブーメラン - バッタもん日記