土佐電鉄(高知市)の竹本昭和社長(72)が男性株主に対し、元暴力団組長(死亡)と面識があることを告げた問題で、同社は16日、内部調査結果を公表した。約30年前に引退した元組長は「一般人」だと強調。竹本社長の言動は「脅迫」にあたらず、竹本社長と県議の西岡寅八郎会長(77)の辞任理由はあくまでも「道義的責任」との見解を示した。(安恒勇気) 調査は、取締役、監査役、外部から招いた弁護士の8人で構成する委員会が実施。関係者への聞き取りと、竹本社長らと株主のやり取りとされる動画投稿サイトの映像の検証結果と合わせ、報告書をまとめた。 報告書では、元組長は西岡会長と同郷。竹本社長は2007年5月、会長に紹介されて高知で初めて顔を合わせ、08~09年には名古屋市でも会った。 株主とは昨年5月8日に本社で面談。同社が保有する航空会社の株主優待券の融通と、自身が発行する機関誌への広告掲載を執拗に要求された。