【ワシントン=石川智規】十一月に本選挙が行われる米大統領選で、少数政党「リバタリアン党」が注目され始めている。格差拡大に不満を募らせる有権者が指名確実な民主党ヒラリー・クリントン氏(68)、共和党ドナルド・トランプ氏(69)らの候補者に満足していないことが背景にある。第三勢力として存在感を増したいリバタリアン党だが、全米での支持拡大には課題も多い。 同党は、民主・共和の二大政党と一線を画す「第三政党」を掲げる。大統領選に向けた五月二十九日の党大会で、元ニューメキシコ州知事のゲーリー・ジョンソン氏(63)を候補者に選んだ。