東京都渋谷区は二十六日、宮下公園など三つの区立公園を来年一月三日まで閉鎖した。宮下公園では年末年始にホームレスの人たちの支援団体が炊き出しを計画していた。区の担当者は「公園のルールとして火気厳禁。炊き出しをするなら利用は認められない」としている。 緑と水・公園課によると、閉鎖したのは宮下公園と、その近くの神宮通公園、美竹公園。吉武成寛課長は「炊き出し場所の移動が想定されるため」と話す。いずれも敷地はフェンスで囲まれ、通常は午後十時半に閉門し、翌朝午前八時半に開く。二十六日朝は閉鎖の掲示が掛かり、定時になっても開門しなかった。 宮下公園では「渋谷越年・越冬闘争実行委員会」が炊き出しを計画。昨年は公園内に宿泊用テントを設置して区から強制的に閉め出されたため、今年はガスコンロ二台で炊き出しのみを行う予定だった。メンバー約十人は二十六日、区役所を訪れ「命の危険に関わるから炊き出しをしている」と抗議
児童に体力をつけさせようと、屋外で体を動かす遊び時間を設ける試みが東京都内の公立小学校で始まる。二〇一三年度から三年間かけて各校で段階的に取り入れる。外遊びは、鬼ごっこやだるまさんが転んだなどの伝承遊び、縄跳びのほか、ドッジボールなどのスポーツをすることが考えられている。 東京都教育委員会が区市町村教委を通じて近く各校に求め、始める時期などは各教委が決める。「外遊びの義務化」で、都内の一部で行っている例はあるものの都道府県レベルで一斉に行うのは珍しい。
特定保健用食品(トクホ)のテレビ広告の内容が、「偏った食生活を助長する恐れがあり不適切」として、消費者庁がトクホの「黒烏龍(ウーロン)茶」を販売するサントリー食品インターナショナル(東京)に改善を求める文書を送っていたことが分かった。 内閣府の消費者委員会の新開発食品調査部会の議論を受けたもので、通知は三月二十六日付。「あたかも食品を使用すれば、『バランスのとれた食生活を考慮しなくてもよい』旨を示唆するような表現がある」としている。「指導」ではなく「要望」だが、消費者庁食品表示課の担当者は「特定の企業を対象に通知するのは極めてまれだ」と説明した。 消費者委員会の部会では、トクホの効能をうたうテレビ広告が議論となった。アニメの主人公が「脂肪にドーン」と人さし指を前に出し、「食べながら脂肪対策」というテロップが出ることに「違和感」があるという意見や、「これを飲めば油ものを食べても大丈夫といっ
テレビを見ず、ゲームもせずに家族とだんらんする「ノーテレビ・ノーゲームデー」について、さいたま市の清水勇人市長は一日、「存在意識が薄れてきている」と述べ、自ら学校を回って実施を促す考えを示した。 同市教委は毎月二十三日をテレビもゲームもない日として、家族で話をしたり本を読んだりするよう呼び掛けている。市長は「市内の全小中学校に呼び掛けているのに、実施はおろか知らない人もいる」と現状を説明。市長は日常的に学校訪問を続けているが、この場で学校側に「きちんと実施するよう呼び掛けたい」と話した。 一方、今回の取材では、同市議会の中山欽哉議長にもインタビューした。議長は友人の紹介でフィリピンでボランティア活動をした経験を説明。ごみの山の中に家族が住み、子どもたちがごみを拾って食事のお金を稼いでいるのを見たという。日本に帰ってきて「自分に何ができるか」と考え、「希望や夢をかなえることができる仕事を」と
東京都内でも数少なくなっている、飲み口まですべてガラス製の瓶で、六角形が特徴の「三ノ輪ラムネ」。製造元の宮岡商店(東京都台東区)が、社長の急逝により今月いっぱいで廃業することになり、二十二日、惜しまれながら最後の製造を終えた。(井上圭子) 「プシュー」「ガッチャン」。都電荒川線「三ノ輪橋」近くの住宅街にある工場。機械の上で列をなすのは、オールガラス製で六角形のラムネ瓶。四十~五十年前に作られた六角瓶でラムネを製造するのは、都内でもほかには葛飾区に一店だけという。 シロップと水と炭酸が一九五一(昭和二十六)年の創業時から変わらないレシピで満たされ、ビー玉で瓶口をふさぎ、青や水色の封かん紙を貼って完成。「酸を三種類使って、さっぱり仕上げるのがうちの特徴」。この道四十五年のベテラン社員は胸を張る。 創業六十周年の今年三月、三代目社長の宮岡茂さん(55)が急逝。機械の調整や修理、味の調合まで一手に
日本の中国支援は一九七九年の大平正芳元首相の訪中を機に始まった。二〇〇九年度までの援助総額は約三兆六千四百十二億円。このうち約九割は途上国に低利、長期の資金を貸し付ける円借款の形で行われ、中国は資金を鉄道や発電所などの建設に充ててきた。 日本政府は中国援助の大部分を占めた円借款については、中国経済の発展の象徴となった〇八年の北京オリンピック開催を境に打ち切った。その結果、ピーク時の二〇〇〇年度に二千二百七十四億円だった中国向けのODAは、〇九年度には約四十六億円まで減った。 ただ、外務省はODAの配分を決める尺度として「国民一人当たりのGDP」を重視。中国はこの金額が少ないため「途上国」として扱い、当面は援助を続けたい考えだ。外務省はODAには中国からの留学生の受け入れに伴う経費も含まれることも指摘。日本に影響を及ぼしかねない環境問題や感染症対策での中国への技術支援も「必要だ」と強調する。
愛知県瀬戸市片草町の山林で十三日、おりにかかったツキノワグマの殺処分を決めた行政、地元住民と、処分を阻止しようとする自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)が七時間にわたって対立。話し合いは平行線のまま、結局クマは瀬戸市に依頼された猟友会の会員に射殺された。 市環境課によると、クマは九日、イノシシ用のおりの中で発見された。最初は殺さずに放すことを検討し、保護を訴える協会とも協議した。他県に移送を打診したものの受け入れを拒否され、住民の不安も高まったことから、十二日に殺処分を決めた。 十三日午前七時ごろから現地で、協会の会員と、市・県の職員、住民が“にらみ合い”。「クマはおとなしく、人と共存できる」と主張する協会側と、「ここは私たちの生活の場」「けがをしたら誰が補償するのか」と住民たち。午後二時ごろ、クマは殺処分されたが、市環境課の高木啓次課長は「放つのが基本だが万策尽きた」と苦渋の表情
【ベルリン=弓削雅人】ブルガリア出身の大関、琴欧洲関とも親交がある同国の相撲連盟会長が、金で殺人を請け負う「暗殺者集団」を率い、サッカークラブのコーチを銃殺したとして殺人容疑で逮捕された。会長は容疑を否認し、証拠不十分で釈放されたが、同国の相撲ファンに大きな衝撃を与えている。 地元メディアによると、逮捕されたのはペタル・ストヤノフ氏。相撲の世界選手権で銀メダルを取ったことがある同氏は、相撲連盟会長のほか、議会の青少年、スポーツ委員会などの顧問を任される有名人で、琴欧洲関の結婚式では付添人を務めたという。 ブルガリア司法当局は先月二十三日、国内各地で「暗殺者集団」の一斉摘発に乗りだし、同氏ら二十人を逮捕した。司法当局によると、同集団はほかに複数の殺人事件にも関与、ボリソフ首相の暗殺を計画した疑いも持たれている。
大阪府の橋下徹知事は10日の府議会本会議で、沖縄の米軍基地に絡む発言の撤回を求めた共産党府議に対し「(府議が)核武装論者ということを初めて知った」と答弁した。 共産党の小谷三鈴氏は、橋下氏が11月30日、戦闘機の一部訓練を関西空港で受け入れる案に「国から提案があるなら、議論は拒否しない」と述べたことを問題視。本会議の一般質問で「基地の即時(国外)撤去が沖縄県民の声。関西で受け入れてもいいと取られるような発言は撤回すべきだ」とただした。 橋下氏は用意された書面を読まずに答弁した上で「僕らは米国の核の傘の中で守ってもらい、原子力潜水艦や原子力空母に守ってもらっている。これを全部国外に撤去しろということは、自分たちで核を持てということだ」と持論を展開した。 終了後、論理の飛躍があるとの記者団の指摘にも「そんなことない。(質問は)基地を全部出せということで、それは米国としては『自分たちでやれよ』と
「メモを取らないでください」。裁判員裁判の法廷では、裁判長がそんな注意を裁判員に促すことになりそうだ。「見て聞いて分かる裁判」のはずだからメモは不要というのがその理由。裁判官と裁判員が評議の場で被告や証人らの発言内容を確かめる手段も収録映像に限られ、文字情報は提供されないという。「あいまいな記憶だけでは、公正な判断はできない。正確に記録した文字情報が不可欠だ」との声が弁護士から出ている。 最高裁によると、全国で行った模擬裁判を検証したところ、裁判員が法廷でメモを取ることについて消極的な裁判官が大半を占めた。理由は、(1)目の前のやりとりに気が回らなくなる恐れがある(2)やりとりを忘れても評議の際に映像で確認できる−だった。 法廷には、カメラとマイクで発言内容とその様子を録音・録画する音声認識システムが設置される。キーワードや発言者を入力して検索すると、知りたい発言部分が映像と文字で再生でき
タヌキの置物を盗んだとして、愛知県警豊橋署は25日、窃盗の疑いで豊橋市多米町、無職木村修武容疑者(52)を逮捕した。「話し相手にしたかった」と供述しているという。 逮捕容疑では、24日午後11時10分ごろ、豊橋市内の会社員男性(41)宅の庭から、高さ約70センチの信楽焼のタヌキの置物(1万円相当)を盗んだとされる。男性が物音に気付き、置物を運び去る木村容疑者を発見。一度は見失ったが、数十分後に再び現れたため取り押さえ、110番通報した。 同署によると、木村容疑者は容疑を認め、「同居の父と兄が1年ほど前に亡くなり、話し相手にしたかった。家には、盗んだタヌキの置物が10体くらいある」と話しているという。(中日新聞)
またぞろ血液型性格診断がはやっています。単なる遊び心だからなどと擁護する人もいるでしょうが、差別や偏見、思考停止につながらないか心配です。
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