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ブックマーク / ameblo.jp/fireflysquid (22)

  • 『『血液型の科学』藤田紘一郎』

    屋で立ち読みしてきた。いやあ、ひどいです。不誠実にもほどがある。以下は感想。立ち読みで第一章までをざっと読んだだけなので、詳細は記憶違いなどもあるかと思いますがご容赦。 まず出版社のページにある紹介 を引用しておく。 A型はガンにかかりやすい B型はブタ肉が合わない O型は梅毒と結核に強い AB型は感染症に弱い その医学的根拠とは? 血液型と病気・性格との関係を免疫学から読みとく! 血液型は、人類の歴史を左右してきた! 血液型にまつわる事項について、当に科学的な解説を試みたはいままでになかったと思います。書は、ABO血液型に格的な科学的メスを入れて、質を探究したものです。(「はじめに」より) 書の内容…… 第一章 血液型による性格診断は「エセ科学」か 第二章 血液型とはそもそも何か 第三章 血液型はどのようにして生まれたか――人類は全員O型だった 第四章 血液型で決まる「体

    『『血液型の科学』藤田紘一郎』
    T-3don
    T-3don 2010/03/29
    キャッチーな要素をぶち込んだ、なにかに魂を売り渡したような本。ニセ科学の極み。
  • 『『LOVE&THANKS』11月号:「大麻サイコウ。」(その2)』

    というわけで、前回のつづき。江の文章。なお、予想外に沢山のブクマをいただきました。そのうち幾つかのものについて、一番下で御返事差し上げます。 さて、江の文章がどれくらい電波かというのは、小見出しを抜き出せばよくわかるだろう。特に章番号などはついていないので(見開き2ページのみ)順に書いておく。なお記事自体のタイトルは「麻の復興は、世界平和への一番簡便な方法です」だ。 麻の高周波 言霊の周波数合わせ 宇宙との中継をする麻 小国日の近代史 虚と実のエネルギー 大和魂は世界平和のこと 闇の勢力の終焉 アメリカよ、大麻を解禁せよ どうです、冒頭からズッコけるでしょう。これだけでも十分に目的を果たしたと言ってもよいのだけど、もう少し詳しく紹介してみましょうか。 「麻の高周波」の最初の3パラグラフを引用しよう。 我が国における大麻との共生は波動の理論そのものであると気づきました。 日における大

    『『LOVE&THANKS』11月号:「大麻サイコウ。」(その2)』
    T-3don
    T-3don 2009/12/28
    水に見せたら、と学会エンブレムの形に結晶しそうな大トンデモ。ツッコミ切れなひ/なんというか、内容は字面で発想を繋げてく出来の悪いポエム(核とか)に過ぎないのに、それを本人は理論と思ってるからタチが悪い。
  • 『『LOVE&THANKS』11月号:「大麻サイコウ。」(その1)』

    というわけで、前回予告したように、『水からの伝言』著者・江勝らが発行する月間『LOVE & THANKS』の11月号の紹介。表紙に「【特集】大麻サイコウ。」と書いてあることは既に述べた。 話に入る前にひと言。以前ブクマコメントでもいただいたのだが、正直言って、私もこの雑誌を買うのに金を払うのは悔しい。江らに金が行くのが悔しい。しかし、彼らが何を言っているのか、何を考えているのか、貴重な資料でもある。資料収集のため、やむなく購入しているのだ。古で出ていれば、迷わずそちらで買うのだが、なかなか出てこない。で。当然批判する人々全員が読むべきとは思わないし、買ってまで読む物好きは一握りでいい。だから、買うからには問題となるところを公にして共通のものにしようと思うわけだ。…というのはまあ己に対する理論武装でもあるのだが、とはいえこうやって晒す原動力になっているのも確かで。 というわけで、興味が

    『『LOVE&THANKS』11月号:「大麻サイコウ。」(その1)』
    T-3don
    T-3don 2009/12/27
    無茶擁護+ナショナリズム+陰謀論。よくあると言えばよくあるパターン。でも、堂々と大麻でやるか。
  • 『記憶力のないABO FAN氏』

    忙しいのだけどあまりにアレなのでざっとエントリ上げとく。 私のところのコメント欄で ABO FAN氏が挙げた文献は以下である。記号の意味として氏が書いた部分も含め、まとめて引用しておく(このコメント 以降)。タイポは修正しといた。大量にあるので先に何をするかを言っておくと、★のついた文献(「データの差があったとしている文献」)の内実を見ていこうということである。無論、全部ではない。急に出されて読めるかっつの。それと、印のついていない文献も、リストということで出しておく。○印の文献について触れないのは、「データの差はないとしているが、実際には差が出ている」などというアホなごたくに付き合う義理はないからである。 ★データの差があったとしている文献 →6件 ○データの差はないとしているが、実際には差が出ていると思われる文献 →4件 ×データの差がないとしている文献 →2件 【日心理学会大会発表

    『記憶力のないABO FAN氏』
    T-3don
    T-3don 2009/10/28
    相変わらず。お元気そうでなにより、だけど記憶力の低下は心配ですねぇ。と言っておこうかな。
  • 『「動機」「目的」ってなんだ?』

    大学院に入ったばかりの院生によくある風景。研究室のゼミだと思ってください。 (論文紹介編その1) 聴衆: …で、なんでまた著者はそんなこと調べようと思ったの? 院生: え?さあ~、人じゃないのでわかりません… 聴衆: いやいや、イントロに書いてあるでしょ? (論文紹介編その2) 聴衆: なんでそういう仮定をしたの? 院生: さあ~、したかったんじゃないですか? 聴衆: なんでしたかったのさ? 院生: 人じゃないからわかりません… 聴衆: それ説明できなかったら紹介する意味ないでしょ!! (研究発表編) 聴衆: …で、結局なにが面白いの? 院生: え?なにがって言われても、面白いと思ったんですが…なんかこういうの好きだし… 聴衆: いやいや、あなたの個人的な興味とか動機なんか聞いてないよ、どういう意味があるのさ? 院生: … 聴衆: だから、それを調べると、一体どういういいことがあるのさ

    『「動機」「目的」ってなんだ?』
    T-3don
    T-3don 2009/09/26
    ヒトとコトを分ける話。自分のでなく、他人の動機に拘ってもしょうがないですねぇ。経験的に言って建設的な議論に繋がらないし。
  • 『『an・an』血液型特集号:戦国武将の血液型』

    『an・an』です。美容院や図書館に探しに出掛けられた方々、どうもなかなか見つけられないようですね。残念ではありますが、まあ世間に害悪が広まらないという意味では良かったような気もします。 さてさて、前回紹介したトピック集 。今回はその1番に戻ってみよう。ここはかのABO FANさんが関わっているだけに、ちょっと気合いを入れてみる。 タイトルは「ブームの戦国武将、血液型で読み解くと?」ということで、4人の武将が紹介されている。豊臣秀吉、徳川家康、上杉謙信、伊達政宗。それぞれテキトーなエピソードをもとに「○型っぽいですね」みたいなコメントが付されている(これはABO FANさんの付けたコメントかな?)。 さて、単に紹介するのもツマラナイので、ここでクイズを。以下に、豊臣秀吉に関するコメントを載せますが、このうち一つだけが当に掲載されているもので、残りは私がwikipediaの秀吉の項とか「血

    『『an・an』血液型特集号:戦国武将の血液型』
    T-3don
    T-3don 2009/08/29
    血液型性格判断の本質。及び人を一面から規定する危うさ。お見事。
  • 『衆議院の選挙制度は比例代表だけにしよう』

    小選挙区は、公明党や社民党など一部の選挙区にしか候補を立てない政党があるので、政党間の力関係を正しく反映したものではありませんが、それでも自民党は過半数の得票ではないのですよね。2005年の小選挙区での議席数は、自民党219、民主党52。実に4倍以上の違いですが、得票率では高々1.2倍の違いしかありません。 比例区ではより正しく政党間の関係がわかると考えられますが(小選挙区とのバーターをやってる場合もあるので多少のズレはあるでしょうが)、自民党の得票率は、2005年でさえ38%しかない。公明党と合わせてギリギリ過半です。その前2003年では、自公で50%を下回ります。もちろん議席配分をドント式で行えば多少は大政党に有利になりますから、議席は2003年でも自公でなんとか過半数になるかもしれません。でも、こっちの方が、政権交代は起きやすそうですよね。 比例代表一に絞ることのメリットは、ストレ

    『衆議院の選挙制度は比例代表だけにしよう』
    T-3don
    T-3don 2009/08/26
    議会制民主主義政党政治の正道ではある。名簿順位を記名得票で割り振れば個人の政治活動も反映可能だし。ふむ。/ただ、新規参入が厳しくなる。そこをどうフォローするか。
  • 『『an・an』血液型特集号(8.12/19合併号)』

    前エントリでも少し触れたが、『an・an』の血液型特集号が現在発売中である。ピンクの表紙。そこら中に平積みになっていたり、コンビニでも目立つところにあったりするので、お気付きの方も多いだろう。…とここまで書いて雑誌のウェブにリンクを張ろうと『an・an』のウェブページを見たら、次の号が発売ですね。欲しい方(?)は急いで。 で、最近は便利になったもので、中身の一部まで公開してくれちゃっている。ちょっと見てみて欲しい。 →こちら …頭が痛くなるだろう。ちなみに第二特集は「方位術」である。なんというか「やっちゃった」感で一杯なのだが、これだけ売れているのだから「なるほど」と思って買う人々が大勢いるということなのだろう。ヤレヤレである。 表紙のド真ん中には「その知識 更新してますか? 血液型の真実」と書いてあるのだが、「真実」なんかこれっぽっちも書いちゃいねえ…という口調になるほど噴飯モノである。

    『『an・an』血液型特集号(8.12/19合併号)』
    T-3don
    T-3don 2009/08/20
    昨日電車の中で「B型占い。B型は今日積極的に動かない方が良いです。デートの約束もキャンセルするのが無難」とか広告が。それが無難な事態って……/ABOFANさん、最近はポパーがお気に入り。きっと意味は理解してない。
  • 『『「血液型と性格」の社会史 血液型人類学の起源と展開』(松田薫、改訂第二版)(その1)(追記あり』

    『「血液型と性格」の社会史 血液型人類学の起源と展開』(松田薫、改訂第二版)(その1)(追記あり | ほたるいかの書きつけ 評価に困るである。 分厚くて大変とかじゃなくて、色々と判断が錯綜して、なんとも評価しづらいのである。 とりあえず、amazonにリンク をはっておく。改訂版も既に絶版のようであるが、古では入手可能である。絶版に至った経緯も(初版については)書いてあるので、それも後で触れたい。 さて。 そもそも今回読んだ理由は、ABO FAN氏との「議論」の過程でABO FAN氏に読むことを薦められてしまったからである。当然、その議論の文脈で出てきた論点を中心に読んだわけで、普通にこのに興味を持って読んだわけではない。なので、ここでもその論点を中心に紹介することになる。 が、まあそれではあんまりなので、とりあえず書の内容をごくごく簡単に説明しておく。 これは、血液型と性格に関す

    『『「血液型と性格」の社会史 血液型人類学の起源と展開』(松田薫、改訂第二版)(その1)(追記あり』
    T-3don
    T-3don 2009/06/25
    やや批判的な検証。/あ、これでブクマ1500個だ。今気が付いた。超私的事柄で恐縮。
  • 『「血液型と性格」の始祖、原來復』

    ※ちょっとマニアックな血液型性格判断の歴史の話です。 日で最初に「血液型と性格」を論じた論文は、原來復・小林榮の「血液ノ類屬的構造ニ就テ」(『醫事新聞』第954号、pp.937-941、1916年7月25日)であるとされる。そのコピーを某筋よりいただいたので、簡単に紹介してみよう。1ページ目のみ下に画像を出しておく。こんな感じで4ページ半の論文である(最後のページの下半分は別の論文になっている)。 この論文、血液型についての話がメインである。性格ではなくて、血液型とはどういうもので、調査した結果どういう血液型分布になったか、どのように遺伝するか、というものである。 もう少し詳しく言うと、血球と血清の型に違いがあって、凝集する/しない場合があること、デュンゲルンが348名の調査を行ったこと、親と子の血液型の関係(遺伝)、原らによる353名に対する血液型の調査の結果(A143名40.5%、B

    『「血液型と性格」の始祖、原來復』
    T-3don
    T-3don 2009/06/18
    血液型性格判断「始祖」原来復(はら・きまた)の研究について。なるほろ。
  • 『ABO FAN「理論」の謎が解けた?』

    ABO FAN氏とコメント欄で色々やりとりをしていたのだが、ここに来て、幾つか決定的なコメントが出たように思う。 まず、ここで言っている「ABO FAN理論」について簡単に述べておこう。「ABO FAN『理論』の問題点 」でも述べたが、一言で言うなら、 思い込みがあれば母集団に差が出ることは明らか ということだ。で、日人の約7割は「思い込み」(血液型ステレオタイプ)を保持しており、思い込みがあれば「100%」影響があるので、原理的に差が出るのだ、と宣うのである。なお、「100%」ということについてはABO FAN氏自身がこのコメント(#44) で明言している。 > 結局、ステレオタイプを持つ者のうち、何%が影響を受けて性格(あるいは性格の自己報告)が影響されるのか、示せないということですね。 はぁ? 日語は大丈夫ですか? 私は、#41に「性格心理学の定義では、ステレオタイプを持っていれ

    『ABO FAN「理論」の謎が解けた?』
    T-3don
    T-3don 2009/06/04
    議論も佳境に。そろそろ決着か!?(絶対違
  • 『ABO FAN「理論」の問題点』

    いや「理論」というほどたいしたもんではないわけだが。 彼は言う:思い込みがあれば母集団に差が出ることは明らかだ、と。 この「理論」は穴だらけなので、検証可能になるように補完しよう。 1. 思い込み(自分は○型なので自分は~な性格)が性格の自己報告に影響を与える。 2. 標において、血液型と性格の自己報告に相関が生じる。 3. その相関は母集団における差を意味する。 もちろんそんな単純にはいかない。理論的に考えてみよう。 1. 思い込みがある。 1a. 思い込みにより性格が変化し(自己成就現象)、性格の自己報告が影響を受ける。 1b. 思い込みにより、「真の」性格は影響を受けないが、性格の自己報告が影響を受ける(認知バイアス)。 1c. 血液型ステレオタイプはあるが、自分には当てはまらないと思っており、自己報告には影響がない。 1d. 思い込みはあるが、一貫した「性格」など存在しないので、

    『ABO FAN「理論」の問題点』
    T-3don
    T-3don 2009/05/12
    ABOFAN理論の構造と問題。どうしてこれが理解できないのか、本気で不思議。
  • 『「血液型と性格」の正しい理解のために:山崎-坂元(1991)その2(追記・修正あり)』

    前エントリ に引き続き、以下の論文の後半を紹介する。 山崎賢治、坂元章「血液型ステレオタイプによる自己成就現象-全国調査の時系列的分析-」、1991、日社会心理学会第32回大会発表論文集、288-291 1. 問題と目的 2. 方法 3. 結果(この章の前半まで前エントリ 、後半以降はエントリ) 4. 考察 3. 結果 重回帰分析 回帰分析を実行するため、値に数値をふった(A型:0、B型:1、男性:0、女性:1)。主効果として、血液型・性別・年齢・調査年次の4つを用いた。そして多重共線性の影響を避けるべく(一次従属な変数があると困るので)、これらを標準化(平均=0、標準偏差=1)した後、それらのうちの2変数をかけあわせることで2次の交互作用項6変数を作成した。つまりは血液型と調査年次の交互作用により「A-B」得点がどう応答するかを見る、ということだ。 以上の10変数を説明変数とし、「A

    『「血液型と性格」の正しい理解のために:山崎-坂元(1991)その2(追記・修正あり)』
    T-3don
    T-3don 2009/05/09
    お疲れ様でした。
  • 『「血液型と性格」の正しい理解のために:山崎-坂元(1991)その1(修正あり)』

    前回の松井(1991) に続き、今回は山崎-坂元(1991)を紹介しよう。 前回のエントリ で示したように、松井(1991)では、あくまでも「注」という形でではあるが、自己成就現象を検出しているかもしれない、という示唆を与えていた。論文は、そこに注目し、より詳細な分析を試みたものである。 なお、彼らの論文は、以下に示すように2つある。今回は、その前者のほうを取りあげる。 山崎賢治、坂元章「血液型ステレオタイプによる自己成就現象-全国調査の時系列的分析-」、1991、日社会心理学会第32回大会発表論文集、288-291 山崎賢治、坂元章「血液型ステレオタイプによる自己成就現象-全国調査の時系列的分析2-」、1992、日社会心理学会第33回大会発表論文集、342-345 また、対応するABO FAN氏のウェブページは「Prof. Sakamoto 」である。適宜参照されたい。 それから

    『「血液型と性格」の正しい理解のために:山崎-坂元(1991)その1(修正あり)』
    T-3don
    T-3don 2009/05/09
    血液型性格判断 血液型ステレオタイプの検証。
  • 『血液型性格判断・ニセ科学・差別、あるいは「科学」と「価値」』

    きくちさんのこのインタビュー記事 をきっかけに、あちこちで血液型性格判断に関する議論(というかなんというか)がまきおこっているようですね。私のところへのリンクを貼っていただいたり、あるいはブクマの関連エントリということで飛んで来られる方もそれなりにいらっしゃるようです(というか、ログを見てて気がついた。ちょっとまた忙しくて、こんなにあちこちで騒がれていると気付いてなかった)。 で、ちょびっとだけ見て、いくつか気になったことがあるので、過去エントリへのリンクを示しながら、簡単にコメントしたいと思います。 血液型性格判断はニセ科学でもあるし差別とも絡んでいます。これはTAKESANさんが主張されている通りですね。人によって重点の置き方は違うけれども、でもまあ「差別」であるということはほぼ自明であるので、今更あまり論じられてこなかったのだと思います。それはもちろんネット上でのことで、血液型性格判

    『血液型性格判断・ニセ科学・差別、あるいは「科学」と「価値」』
    T-3don
    T-3don 2009/04/28
    科学の価値中立性は、実は価値を守ってもいると言う話。/リンクありがとうございます恐縮です。ニセ科学で、それとは関係なく差別、というスタンスは皆さん共通していると思うんですが、まだ誤解されがちですね。
  • 『メモ2』

    「メモ」 の続き。 もはや mzsms さんを中心としたやりとりは視野外です。だいたい Judgementさんの最近の一連のエントリ及びそのコメント欄での議論を見て考えたことのメモです。メモなのでまとまっていません。まだまとまらない。けど書かないとまとまらないので出します。すいません。たぶんとても当たり前のことです。あちらでの議論の筋からも外れていると思います。応答とかそんなんじゃなくて、ちょっとこういう論理はどうなんだろう、というあたりで考えたことを。 一言だけ述べておくと、「その後」の mzsmsさんのエントリを見てもわかるように(たぶん)、「科学」と「宗教」や「道徳」などとの「境界」についての分析がまだまだ大雑把なので、これ以上なにかを言う気はしません。どのあたりが大雑把と感じるかは前回のエントリに書いた。おそらくメタな視点があまりに強過ぎて、実際の現象でどうなっているかの分析が足り

    『メモ2』
    T-3don
    T-3don 2009/04/25
    ニセ科学として括る事ができる、と言うことの意味。現象学?/”考えがまとまらんうちに考えながら書くと、やっぱし無駄に長くなるな。”これで無駄に長いとか言われたら……。謙遜ですよね?ね?
  • 『メモ』

    最近の動きで色々と思うところはあるのだけれど、まとまって書く時間がないし、しかし書かないと深まらないのでとりあえずメモ。気が向いたら、後日エントリにしたいと思います。 ○「ニセ科学」という概念はそんなに明瞭?「ニセ科学批判」が意味するものと、「疑似科学批判」が意味するものとはそんなに明確に違うのだろうか。中心課題は明らかに違うだろうけど(いや、「疑似科学批判」と言った場合はその意味するところも人によってかなり違うような気がするので、言葉だけでは判断できないな)、重なる部分もあって、それがまた議論に混乱をもたらしているような気がする。 ○たとえば「ニセ科学」と「オカルト」は別物と言えるか?「占い」は?オカルトと言う人が多そうだけど、でもそれが「予知」「予言」的なものを含んでいたら、それは実証(検証)可能になるわけで、科学の俎上に乗っちゃうでしょう。逆に「水伝」だってその主張のコアはオカルト的

    『メモ』
    T-3don
    T-3don 2009/04/18
    科学で批判できる所は遠慮なく批判して、届かない部分は倫理なり価値観なりで判断すればいいと、私も思う。/人として。私として。
  • 『愛すればこそ :p』

    kikulog のコメント欄で、TAKESANさんが紹介 していた早期教育に関する論文 を読んだ。 でまあ今回はその話ではなく(内容は良いので御一読あれ)、そのあと、以前ここでも取り挙げた『子どもの貧困』 との関係だとか、「ホメオパシー」が貧困化と結びついて政策的に導入されたらいやだなあ、とか、そんなことを漠然と考えていて、ふと思ったこと。 なんで私はニセ科学を批判しようとするのか? いやまあ以前も考えましたよ。理屈はいろいろあります。だけど、理屈ではなくて、感情の部分はなんなんだろう、と。なんでニセ科学を批判したくなるのか、と。 どうやら、それは私がトンデモを愛しているから、と考えるのがいいようだということに気付いてしまったのだ。 トンデモを愛しているからこそ、トンデモがニセ科学となり人を喰い物にするのが許せないんだと思う。 トンデモはトンデモとして、ちょっと切ない気持ちで愛でていたいの

    『愛すればこそ :p』
    T-3don
    T-3don 2009/04/03
    色々共感/「これホントだったらいいのになぁ」ならモノによっては「本当にね」と返せるけど「こう言う論拠で真実だ」と言われたら論拠を分析して判断せざるを得ない。ニセ科学は、言わば自ら批判を招き入れている。
  • 『「血液型と性格」の正しい理解のために:松井(1991)その2』

    1位(もっとも「物事にこだわらない」と答えた回答者の割合が多かった血液型)が年度によってバラバラなのがわかるだろう。これでは、差が有意になったと言っても、「血液型と性格」の相関を示すものになっていないということがよくわかるだろう。 なお、肯定率の差も小さく、80年で6.2ポイント、82年が6.1ポイント、86年7.5ポイント、88年9.2ポイント、となっている。この程度の差では、(仮に差が一貫したものであったとしても)日常生活で使えるようなものではないことは明らかだろう。 さて、というわけで、「血液型と性格の間には日常生活で使えるような強い相関はない」ということがわかったと思うが、上の結果はそれ以上の示唆がある。以下では、論文では末尾に「注」としてまとめられていることであり、かなり細かい、かつ詳細な分析ではないことではあるが、大変に示唆的であり面白い結果についてまとめておく。 ■この章、こ

    『「血液型と性格」の正しい理解のために:松井(1991)その2』
    T-3don
    T-3don 2009/03/30
    血液型性格判断 松井論文 大変参考になりました。
  • 『「血液型と性格」の正しい理解のために:松井(1991)その1』

    エントリでは、以下の論文を紹介する。 松井豊「血液型による性格の相違に関する統計的検討」、1991、立川短大紀要、24、51-54 取り上げることにしたいきさつ等については、前エントリを参照いただきたい。なお幾つかの論文を孫引きしているが、そこまでは参照していないことをお断わりしておく。また、論文に書いていないことも若干ではあるが補足していることも注意していただきたい。章番号はこちらで勝手につけたものである。さらに、論文自体がコンパクトであるため、方法や結果についての紹介の部分では、限りなく引用に近い記述となってしまっているところがあることをお詫びする。 「血液型と性格」論文レビューをするにあたって(前エントリ ) 1.はじめに 1. はじめに ABO式血液型によって人の性格が異なるという信念を、血液型ステレオタイプと呼ぶ(詫摩武俊・松井豊1985、「血液型ステレオタイプについて」、人文

    『「血液型と性格」の正しい理解のために:松井(1991)その1』
    T-3don
    T-3don 2009/03/30
    血液型性格判断 松井論文