ビジネスでも、人間関係でも、普通に生活してれば困った状況というのは起きるもの。そうした事態に陥ったとき、どうすればいいか。ここで「言い換え」がものを言うのである。それでは、困った状況を切り抜ける「逆転」の「言い換え術」を紹介していこう。 01. 相手が気を緩めた隙に 「無理なお願い」をする 「殺れ」といきなり親分から命じられたら、どんな血の気の多いヤクザでも「誰をです?」と思わず聞き返すだろう。 「××組の会長だ」 「エエーッ」 「名前を聞いた以上、断りはなしだぜ」 これも説得術のひとつで、私は「倒置法の言い換え」と呼んでいる。倒置法によって相手の疑問を喚起しているのだが、相手にしてみれば自分が疑問を抱いたと勘違いしている。ここがポイントで、自分が疑問を抱き、それを相手に問い、答えさせ、疑問が氷解した、という無意識の心理的な流れが「なるほど」という納得になるというわけである。 「おい、社長