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書評と文化に関するTZKのブックマーク (2)

  • 『貧乏するにも程がある』 - HONZ

    書の著者は「文芸評論のかたわら歯科医」もしている。書の著者紹介やウィキペディアなどでは「歯科医のかたわら文芸評論」をしているとなっているが、まだ四〇才台半ばで二〇冊以上の立派な著作があるのだから、順番が逆だ。歯科医は副業といってもよい。 しかし、この職業紹介の順番はいかにも歯科医のほうが評論家よりも立派な職業だといわんばかりである。実際には全国に十万人近くもいる歯科医にくらべ、えている文芸評論家などは二桁台であろう。それでもなお、歯科医が先にくるのは国家による認証がいまだ尊ばれるためだろう。日では芸術であっても、お上のご威光の前では文字通り二の次なのかもしれない。 ところで書は近代日の文学者を金銭面から見た評論である。「芸術とお金の”不幸”な関係」という副題がついているが、実際には明治から現代までの日小説家や歌人を扱っている。 森鴎外などの兼業作家と夏目漱石などの専業作家。

    『貧乏するにも程がある』 - HONZ
  • 『差別論―偏見理論批判―』佐藤 裕(明石書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「理論社会学の醍醐味」 今回は、私と富山大学で一緒に仕事をしている佐藤裕さんの研究をご紹介します。 佐藤さんの研究対象は差別です。ただし、ここでいう「差別」は、一般的にイメージされやすいものと必ずしも一致しません。 私たちが差別という言葉でイメージしやすいのは、社会的カテゴリーによる不当に異なった扱いを指すでしょう。例えば「男性と女性は均しい扱いを受けるべきなのにそうなっていない。これは差別だ」というふうにです(これを佐藤さんは「差異モデル」と呼びます)。このとき、差別をなくす方法はというと、告発を行い、権利をとりもどす、ということになるでしょう(これを佐藤さんは「人権論」アプローチと呼びます)。 *「社会的カテゴリー」は、「集団」に近い概念ですが、例えば「女性」のように実体的な社会集団でないものも含みます。 しかし、「社会的カテゴリーによる異なった扱い」を具体的に画

    『差別論―偏見理論批判―』佐藤 裕(明石書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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