何をもって、その音楽を和モノというのか。90年代初頭にDJの現場でその言葉が飛び交うようになった時点では、イギリスのレア・グルーヴに倣って、DJプレイ可能な60〜70年代日本産のGSやファンキー・ジャズ、ドラムの教則レコードやテレビ / 映画のサントラなどのレア音源を和モノと総称する共通認識があった。それから20年以上が経ち、日本の音楽史に残されたバック・カタログは相当にディープなところまで掘り進められ、再発化は進行している。ただし、海外とは異なり、コンピレーションやミックスCDの楽曲使用許諾が取りにくいと言われる日本の特殊な音楽事情もあってか、そうした音源を現代的に再解釈、再構成した和モノのコンピレーションやミックスCDはリリースのハードルが依然として高い。しかし、新譜では得られない新しい音楽の響きを求めて、現場のDJたちはレコード / CDショップで過去発表された素晴らしい音楽を掘って
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