人間同士のコミュニケーションとは、意見の交換と相互理解が基本です。ときには意見が対立して口論になることがありますが、話し方次第では、自分の意見を相手にすんなり受け入れてもらう方法もあります。そこで、心理学を応用した話法の代表的なものをいくつか紹介しましょう。 ■イエス・バット話法 相手の意見を否定する場合に、即座に「それは間違っていると思います」などと応酬すると角が立ってしまい、以後のコミュニケーションが成り立たなくなります。このような場合には「そうですね」と一度相手の意見を受け入れましょう。 そして「でも、私の考えでは……」と続けることによって、相手の反発感をかなりやわらげる効果があるのです。これを「イエス・バット話法」といいます。 ■イエス・アンド話法 「イエス・バット話法」をさらにやわらげた話し方に「イエス・アンド話法」があります。これは、相手の意見に同意したあと、不定ではなく建設的