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2015年12月13日のブックマーク (2件)

  • 「家賃崩壊」に巻き込まれないために --- 内藤 忍

    新宿まで1時間。住環境にも問題の無い優良住宅地の賃貸マンションが2万円台。10年前の半値になっていると日経済新聞電子版が報じています(写真も同紙から)。その理由は「大学の移転」です。 JR横浜線の相模原駅の周辺のワンルームは2万円台前半。単身向けマンションの平均賃料は神奈川県全体で6万3千円台、埼玉県は5万5千円台。都心から1時間程度の郊外のワンルームマンションの家賃相場は管理費込みで4万円が下限と言われています。 相模原市が、その限界を超えて家賃崩壊している最大の理由は大学の移転です。相模原駅から近い淵野辺駅は青山学院大学相模原キャンパスの最寄り駅になっています。2003年に青山学院大学が工場跡地にキャンパス移転をしたことで、周辺にマンション建設が急増しました。 ところが青山学院大学は、2013年に相模原キャンパスの文系学部の1~2年生を東京都渋谷区のキャンパスに集約。理系学部は残った

    「家賃崩壊」に巻き込まれないために --- 内藤 忍
  • なぜ東京オリンピックのビジュアルアイデンティティーを真剣に考える必要があるのか

    (この記事は2015年11月25日、テンプル大学東京キャンパスで行った講義を基にしたものである。You can read an English language version of this essay here.) Mではじまる大事な言葉。あるイベントや団体のアイデンティティー、つまり、理念や独自性をデザインするということは、モダニズムのレンズを具体的に反映していることを意味する。モダニズムということは、システムを基盤としたデザインを意味することにもなる。 1800年代、世界のビジュアル文化はヴィクトリア朝の美学に支配されていた。まだこの側面は残っていて、例えば、コカコーラのロゴに見られる。オリジナルのバージョンは1886年にデザインされた。いかにもイギリス調のレタリング。このロゴにはモダニズム以前のイギリス装飾主義が反映していて、何はさておき、「帝国」の象徴となっている。モダニズムは

    なぜ東京オリンピックのビジュアルアイデンティティーを真剣に考える必要があるのか