23時すぎから乗客を列車から降ろし始めた。特急サンダーバードは乗客数も300人程度と少なく、山科駅構内に停車していたので移動はスムーズに終えた。しかし、1400人が乗車していた普通列車の降車作業は時間を要した。線路脇の道は幅が狭く、1人ずつしか歩けない。高架から地上に降りる階段は作業用のもので、足を滑らせないように慎重に降りる必要がある。一方で、歩くのが不安だという理由で車内に残ることを希望した乗客もいた。こうした人も含めて最終的にすべての乗客の降車が完了したのは25日の朝5時半だった。 この列車では、最後の人は10時間近く車内にいたことになる。けが人こそ出なかったが、18本の列車を合わせると体調不良により乗客16人が救急搬送された。復旧作業が完了したのは25日の10時18分だった。 どうすれば防げたか? このように考えると、今回の長時間閉じ込めトラブルを避けることができる4つのチャンスが