今日はとにかくウロウロしました。 寒風すさぶ綾小路通りを右往左往。 ずっと気になっていたコーヒースタンド「ポロ」。 細長いお店に入ると着物の奥様がひとりオムライスを頬張っていらっしゃる。 飛び交う京ことば。 ぼくは黙って日記をめくるだけ。 ふと、背筋を伸ばしてみると後ろの壁に後頭部がつく。 カウンター席の幅は半間にも満たない。 後ろの壁がそのまま椅子の背もたれになるような、そんな空間。 さっと入ってさっと去る。 それがここでの作法。 まさに一服の極致。 24時間制の暮らしの中でほんの5分を喫茶に費やす。 その5分の持つ意味と意義。 細長い店を出て、さらに西。 真っ赤なテントが現れる。 「喫茶 JUN」。 「喫茶 JUN」とは書いてあるものの、目の前にあるのは暗いトンネルだけ。 二十三年来のちんけな想像力がこのトンネルの先に喫茶店が存在することは想像できるのだけれど、それにしてもどうでしょう