印刷物を分類するときに多ページのものは「出版印刷物」とすることがある。一方ビジネスの分類では出版は有料のものを指し、別にページの形になっていなくても、絵葉書やグリーティングカードでも「出版物」とするものがある。こういった曖昧さがあるので、会社案内や有価証券報告書、統計などを見るときには注意しなければならない。端的な例は、「雑誌は減り続けているけれども、出版印刷物は減っていない」という話である。 Webやケータイを中心にした情報配布の潮流は必ずしも印刷需要とバッティングするものではないが、企業自身がWebで情報発信することが盛んになって、商業雑誌の発行部数以上のWeb利用者を企業が管理することが増えてきた。こういったサイトの登場は新聞や雑誌広告の減少に結びついている。各分野のトップ企業の広告が雑誌から抜ける例が目立っている。しかし有料雑誌が減ったのを補うように、企業自身あるいは別の出版社のフ