バイオ燃料で車を走らせれば排ガス量を減らせることは確か。しかし、全体で見ると化石燃料よりバイオ燃料は環境への負担が大きいという研究報告が発表された。 このほど、連邦素材試験所 ( EMPA ) がこうした研究報告を発表した。バイオ燃料とはサトウキビやナタネなどから作られるアルコール燃料のことである。 EMPAの調査によると、バイオ燃料は種類によって排ガス量が化石燃料のそれの3分の1以下である。しかし、バイオ燃料の原料となるトウモロコシや大豆の栽培が環境に負担をかけるという。その影響は一部「深刻」であり、総合的に見るとバイオ燃料は環境貢献度が必ずしも高くはないことが分かった。 栽培が問題 バイオ燃料のために植物を栽培すると、過剰な肥料の使用、土壌の酸化といった影響のほか、植物の多様性も失われるという。エネルギー効率化と排ガス量の削減だけで、バイオ燃料の環境貢献度を測定することはできないとEM
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