医療保険改悪法案が24日の衆院厚生労働委員会で可決されました。採決をめぐる動きと法案の問題点は―。 法案質疑はわずか3日 質疑されたのは17、22、24の3日間だけ。参考人質疑を入れても22時間です。審議入りの際、本会議で各党代表質問まで行った法案をわずかな質疑で採決を強行することは、国会の役割をないがしろにするものです。 今回の法案は、国民健康保険(国保)発足以来の「大改革」をはじめ、現役世代から高齢者にまでおよぶ負担増、保険の利かない医療を拡大する「患者申し出療養」など多岐にわたっています。 参考人からも「保険料がさらに高くなる」などの意見が相次ぎ、「丁寧な議論を」「国会論戦を軽んじている」と指摘されました。 国保の運営を都道府県化―保険料アップ徴収強化に 今回の改悪で、国保の財政運営を、市町村から都道府県に移します。保険料率は引き続き市町村が決めますが、市町村が納める「納付金」は都道