ABCC現放影研ついては、中国新聞社が渾身の取材、シリーズを掲載している。「放影研60年」。これ以上の記事はないと思う。私は、私の見たこと、経験したことを書くのみである。 被爆二世への影響について、これまでABCCも放影研も「影響はない」としてきた。では、私が読んだ論文は一体何だったのだろう。「二世にはわずかながら、クラインフェルター症候群が多い」とあった。クラインフェルターとは、性染色体の不分離によって起こる、男性の染色体異常である。普通、男性の性染色体は「XY」であるが、それが「XXY」だったり、「XXXY」だったり。体つきがやや女性っぽく、夢精子症である。 また、近距離被爆者の子供で、染色体異常の女性が妊娠したときには、広島大学の産婦人科の染色体研究室に紹介があった。私たちは、羊水培養をして、その胎児の染色体を調べた。二世の子、三世に異状な子が生まれる可能性があるからだ。 私は、二世