米Stanford Universityと英University of Oxfordの研究者は、塗布技術で作製したタンデム型ペロブスカイト太陽電池で変換効率20.3%と高い値を示し、同時に高い耐久性を示したと発表した。将来的には変換効率30%超も見込めるとする。学術誌「Science」に論文が掲載された。 タンデム型太陽電池は2層の太陽電池を用いて太陽光をより有効に利用し、変換効率を高める技術である。具体的には1層目で太陽光の主にやや短波長の光や紫外線を吸収させ、2層目でやや長波長の光や赤外線を吸収させる。 既存のタンデム型ペロブスカイト太陽電池の中には、Si系太陽電池の上にペロブスカイト太陽電池を積層したという例がある。今回は、そうした例とは異なり2層が共にペロブスカイト太陽電池である。各層はそれぞれガラス基板上に塗布技術で作製し、それらを貼り合わせてタンデム型とした。 2層を共にペロブ
![「30%超の実現が見えた」、英米の大学がタンデム型のペロブスカイト太陽電池を開発](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/12711df5447833a851d007a5f942ddc17ad4c7dc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fdm%2Fatcl%2Fnews%2F16%2F101904617%2F161019p0.jpg%3F20220512)