ヤマハ発動機は28日、小型雪上車「スノーモービル」事業から撤退すると発表した。日本の主要メーカーでは唯一、完成車の生産を手掛けていた。欧州は2024年モデル、北米は25年モデルまで販売する。日本向けは22年モデルの投入が最後で、残っている在庫の販売のみとなる。 撤退理由について、広報担当者は「販売規模が小さく、競合との競争状況も厳しいことから、持続的な事業継続は困難と判断した」と説明する。同社によると、関連事業の売上高は22年に120億円(同社全体の0.5%)。そのうち北米市場が86%を占めるが、同市場でのシェアは4.5%にとどまっていた。販売した製品のアフターサービスは続ける。 スノーモービルは、車体前部の2本のスキーで進行方向を決め、後部のベルトをエンジンで駆動することで雪の上を走る乗り物。降雪地域の移動手段やレジャー、物資輸送や救護などの業務に活用されている。 同社は、二輪車事業で培