マウスの胚幹細胞を使った研究に臨む仏研究者(2012年2月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANNE-CHRISTINE POUJOULAT 【9月21日 AFP】英国の研究チームはこのほど、ゲノム編集技術を使った実験で、初期ヒト胚における「OCT4」遺伝子の役割を特定することに成功した。今回の成果は、不妊治療の増加につながる可能性もある。 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文によると、研究チームは、「CRISPR-Cas9」と呼ばれる遺伝子改変技術を使用して、受精卵からOCT4遺伝子を切り取った。同遺伝子をめぐっては胚形成時に重要な役割を持つと考えられていた。 論文の執筆者らは20日に発表したプレスリリースで、「受精した卵子は細胞分裂を繰り返し、約7日後におよそ200個の細胞でできた球状の『胚盤胞』を形成する」と説明。「今回の研究では、ヒトの胚が胚盤胞を正しく形成するため
